ID:31657
to Die
by 293とうめこ
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■鯨---2
彫り師の話です。
タイトルこれゲイって読みます。
ハードゲイ。爆
鯨は刺青の昔の呼び名でございます。
ここでタイトルいつもどおり芸が無いなぁ・・・っと言おうとして親父ギャグ化する事に気付きました。
もぅ人生親父ギャグです。謎
ってかね。
薫さん手彫りなんですよね。
手彫りってめっちゃ時間かかるんっすよ。
1年とか2年とか余裕。
だけどそんな時間経過させたくないので。
薫歯神業を持っていると思っててください。
所詮パラレル。
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薫は仕事の後、丸一日爆睡する。
ピンポーン
しかしそれは不躾な玄関のチャイムで邪魔をされるのであった。
---鯨・2---
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!もぅっ!誰やねん!」
いつもなら無視するそのチャイム
しかし
その日は何故だかとても気になってしまった。
たった一回のチャイムに?
いや、
たった一回だからこそか・・・・・
薫は鋭い眼光をいつも以上に鋭くしながら、どすどすと荒々しい足音をさせ寝室のインターフォンに向かった。
画面を見るとそこには困り顔の青年が立っている。
青年の容姿はなかなかに整っており、美形の類に入るであろう。
身長は幾分か薫よりも高いかもしれない。
体系は見た目中肉上背。
印象的なのは、画面から見てもわかる程の赤い頭髪である。
そのあたりを歩くちょっと派手な男・・・っといった感じなのだが
薫はその青年がいたく気になった。
薫はじぃっと青年を画面越しに見つめると、おもむろに受話器を手に取った。
「鍵、開けるから。中入れや、直通エレベータは一番左」
画面の中の青年がハッと驚いた顔をする。
薫はそれを見つめながら自動ドアのロックを解除し、自分の部屋の鍵を開けに部屋を出た。
その顔には笑み。
「なんやぁ・・・面白そうな来訪者やなぁ」
くっくっと笑みを噛み殺しながら薫はリビングへと歩く。
リビングから玄関のオートロックを開けると着ていたパジャマ変わりの服を脱ぎ、家着用の浴衣をちゃっちゃ着込んだ。
間もなくして、リンゴーンという音がする。
玄関のチャイムだ。
薫はリビングのインターフォンを手に取り言う。
「鍵、開いてるから勝手に入ってこいや」
そしてガチャリと受話器を乱雑に元に戻す。
ソファーにどかりと座りそのまま玄関からの扉を見つめた。
ややしておどおどしくガチャリと扉が開いた。
きぃっ・・・と開いた扉の先には先刻の赤紙の青年があたりを伺う様な表情で中をのぞいている。
薫の笑みが深くなった。
「あっ・・・・彫り師の新倉さん・・・・・ですよね?」
青年はちょっと下向き加減で薫に問い掛けた。
薫は青年の言葉に対して頷く。
「あぁそうやで。俺が彫り師の新倉薫や。お前、なん?」
薫がソファーに寝そべったまま言うとその青年も幾分か緊張した面持ちで言葉を紡いだ。
「堕威・・・・安東堕威って言います。あの・・・無理を承知でお願いしにきました」
半開きの扉がゆっくりと開く。
その堕威と名乗った青年の全身があらわになった。
彼の隣には大きなドラムバック。
「俺の背に・・・・刺青を入れてもらえませんか?」
青年は瞬間、力強い口調でそう言った。
薫はその言葉に目を見開く。
薫がこの界隈で女しか彫らないというのは有名な事。
ましてや知らない人物の方が少ないのである。
いつも依頼がくるのは女で、これまでも、そしてこれからもそうだと信じて疑わなかった。
なぜなら薫の父、先代の彫り師も女しか彫らぬ男であったから。
まぁ父はそれを薫の様に性のはけ口にはしなかったが。
先代から培われたこの伝統はゆるがないものであると信じていたであろう。
なので、この青年の発言も薫にとっては驚くに足りる言葉であった。
「はぁ・・・?何言うてんねん。お前素人でもないやろ!?」
薫は店を構えるでもなく、口伝えで知れ渡る噂の彫り師だ。
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07月12日(月)
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