ID:31657
to Die
by 293とうめこ
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■分別
それはそこに

そっちのはここ

そこにあるものは全部あっち

残りは



すべて袋にぽい


+分別+


「薫くん、俺んこと好き?」
「うん・・・・・愛してんで」

薫くんは俺の事が好き

「俺も好きやで・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」


だから捨てないでこっちに

「堕威くん、好きだよ・・・・・」
「俺もやで?敏弥」

敏弥は俺の事が好き

「・・・・・・・・はなさないよ・・・」
「離さんで・・・・」

だからそこに

「心夜キスして?」
「ええよ」

心夜は俺の事が好き

「堕威くん・・・・」
「愛してんで・・・・・・・・」

だからあそこにでも


「京くん、京くん俺の事好き?」
「・・・・・・・・・」

京くんは・・・・・・

「堕威くん、もぅこんなんやめぇやっ・・・!」
「・・・・・・・・・・・・」

俺の事が嫌い


「俺んこと、嫌いなんや」
「・・・・そぅやなぃ・・・!ただっっ!!」


だから、捨てなきゃいけない


「堕威くん!目ぇさまして!こんな事してたら堕威くんもみんなもやばいんや!!」
「・・・・・・・・・・・・・・」

袋は用意した

「さみしい・・・・・誰と居ても寂しいねん・・・・・」
「・・・・・・・堕威くん・・・・・・・」

ゴミの日もちゃんとチェックした。

「堕威くん・・・・・・それは本当の恋やないからや・・・」
「こい・・・・・・・」

なんに、全然捨てられない。

「京くん、わからん。俺ただ愛してほしいだけやねん・・・」
「堕威くん・・・・・・」

そこにあるものはいつでも捨てれるのに

「心にぽっかり穴開いてるんが埋まらへんねん!」

ここにあるものにも未練なんてさらさら無くて

「おれ・・・・・・・・おれ・・・・ただ愛したいだけやねん・・・」

あっちにあるものも、気付いたら捨てるかもしれなくて。

「堕威くん・・・・・それやったら俺だけ・・・俺だけを見て」
「京・・・くん・・・・・・?」

だから俺は、もうすべて無くしてしまおうと思った。

「京くん・・・・・俺んこと好きになってくれるん?」
「好きや!めっちゃ好き!堕威くんを他の人に渡したくないねん!」



ありがとう・・・・・・・


でもやっぱり京くんは捨てたくなくて




他のみんなも、


愛してくれてたみんなも

大好きだったから





「俺、最後にみんなに愛されてうれしかったで!!」


自分を捨てる事にした。



いらないのはみんなじゃなくて俺。

俺が捨てなきゃならないものは、俺ひとつきり。

京くんと居た自分の部屋を抜け、赤信号に突っ込んだらあっけなく体はふっ飛んだ。



だけど



捨てきれなかった俺

気付けば白い天井白い壁。白い布団と黄色い点滴。

そして

涙ぐむみんなの顔


「俺、粗大ゴミなんに・・・捨てきれなんだ・・・・・」

真横で俺の手を握って泣きじゃくる京くんにぽつりとこぼすと。

頬をはたかれ。また思いっきり泣かれた。

「堕威くんは粗大ゴミなんかとちゃうっ!人間や!俺らが全力で愛してる大切な人なんや・・・・・・!!!」

俺の手をぎゅっと握り占めてそう言う京くんの言葉で。


俺は


はじめて心の大穴が埋まっていくのを感じた。


「俺・・・邪魔やで・・・嫉妬深いし、寂しがりややし・・・わがままやし、甘えたやし・・・・元の生活戻っても、また同じ事するかもしれんねんで?」

京くんが顔をあげる

「そんなん俺が全部受け止めたる!!」

その言葉がうれしかった。




退院後、俺は他のみんなと別れた。


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04月11日(日)
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