ID:30149
日々是修行也
by 弥勒(みろく)
[580377hit]
■最後に最悪のムード
予約している電車の特急券を渡しながら、
「これに乗って帰るといいよ」
『うん、わかった。 23時41分ね。』
「そう、だから恵比寿駅発23時19分の山手線に乗るよ」
『うん』
・・・こんな会話の後で隠れ家風レストランに辿り着く
************************
美味しい海鮮料理も手伝って会話も弾むし焼酎もすすむ、、
23時を過ぎた頃、 「そろそろ出ないと間に合わないからトイレ行くね」
『うん、わかった』
トイレから戻ると彼女は焼酎のロックを追加オーダーしていた。
「大丈夫?飲めるの?」
『うん、平気だよ〜』
”駅まで徒歩で6分はみておかないと・・・と逆算してお店を出る時間は23時12分と決める。”
板長さんに、”〆のサインを送り”クレジットカードを渡す。
彼女がゆっくりと焼酎ロックとデザートを平らげた時点で23時10分。
「そろそろ行かないと」
『うん、じゃトイレ行ってくる』
”・・・トイレ行ったら間に合わない”ナ
「あと20分ぐらい(特急電車に乗るまで)我慢できない?」
『できない、』
”あぁ、19分の電車はアウトだな、、、予備(電車遅延や事故用)の1本後でギリギリだけど、、23時25分発だから19分にはお店を出ないと”
彼女がトイレから帰って来たのは23時20分、、
2人で小走りしながら恵比寿駅のホームを目指すが、満腹でアルコールの入った彼女の足取りは重い。
と同時に怒りの気配を背後から感じる・・・(~_~;)
駅のホームに到着したと同時に発車していく山手線が見えた。
”あぁ、、間に合わなかったか・・・”
乗り継ぎ出来ない次の山手線に乗った時、
『○○○の采配ミスだね』と彼女の口から一言
「・・・・・」
頭の中をグルグルと回る”采配ミスだね”の言葉。
結局、普通電車で彼女は座って帰ることが出来たらしく、
>すぐに座れました
>次回は、ゆっくり語ろうね
>特急券ありがと
メールが来たけど、口から漏れた”○○○(<=俺の本名)の采配ミスだね”が彼女のホンネだったんだろうな、、
わざわざ前日、電車賃と時間を使って特急券を買いに行ったのに、
(遠方から来てくれる彼女が少しでも楽で安全に帰って貰いたい気持ちで手間をかけた、否そうすることで自分の気持ちを奮い起こそうとしていたのかも知れない)
↑の返事が、
「よかったね」ではなく、 ”よかった・・・”だったのは、半分以上は自分にとって良かったという思いを込めたから。
06月22日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る