ID:30149
日々是修行也
by 弥勒(みろく)
[580335hit]
■** 貴重な体験談
ハプニングバーで逮捕されて、私は、一年間、重い荷物を背負ったような状況のまま過ごしていました。
ハプニングバーの違法の部分を納得できていなかった、私は、逮捕された時には、できるだけ、お店にも迷惑をかけたくない、自分に関わったあらゆる人達にも迷惑をかけたくない、そういう思いがありました。
ゆえに、警察での取調べの時は、頭の整理がつかずに苦しかったです。全てを話すわけにもいかないが、知らないですまない部分も多く、何を、どのように繋げて、どこまで話して、どこを話さないようにするのか、自分の中で、一つのストーリーを作り上げるのに、必死でした。
多少の嘘もついたけど、嘘つきの自分が苦しかったし、犯罪者になった自分も苦しかったです。
釈放されてからの数週間は、食事の味もせず、よく眠れず、何をするにも、どこか上の空で集中できません。どこからか、逮捕されたことが洩れるのではないかと、いつも、ドキドキしていて、誰かに、胸のうちを吐き出したい気持ちでいっぱいでした。幸い、聞いてくださる方がおりましたので、少しずつ、吐き出すことで、楽になったように思います。
その後、数か月間も、抜け殻のように、ただ、自分のやるべきことだけを、淡々とこなしていたように思います。
逮捕時に、携帯電話を押収されて、メールとかも読まれていましたので、もしかしたら、私の携帯の情報を全部、警察は握っているのではないかと思うと不安でたまりませんでした。
今、思うと、そこまで、警察がするわけもないのでしょうが、その時は、そういう心理状態になっていましたし、しばらくは、電話もメールも、遊び仲間には怖くてできませんでした。
逮捕後、半年もすると、だいぶ、私も落ち着いてきて逮捕前のような日常を取り戻したようでした。
処罰については、弁護士への相談とネットで逮捕された人の判例などを読んだりして罰金刑になるのだろうとは思ってはいましたが、検察で、略式裁判になると告げられるまでは、楽観視はできませんでした。
今回、私が、この件について書いてみようと思ったのは、ハプニングバーを愛する人達に安全に遊んで欲しいという思いと、摘発は回避して欲しいという思いと、ハプニングバーで遊んでいる限りは、いつ、私のようなことになるかもしれない、それは、誰にでも、突然やってくる、という警鐘になればと思ったからです。
摘発のその日は、普段と決定的な違いがありました。それは、お店の入っているビルのエレベーターが、よく見える場所に、近くの飲食店の店員の格好をした二人の男性が、あたかも休憩をしているかのようにいた事です。
その時は、エレベーターに乗り込む私を、じっと見ている、その男性二人の視線が、なんだか、恥ずかしく感じたのですが、よくよく考えると、数年間、そのハプニングバーに通っていたのに飲食店の店員を見たことなんて一度もありませんでしたし、エレベーターの方を、じっと見ている人も、見たこともありませんでした。
私の考えでは、それが店員を装った捜査員だったのではないかと思うのですが、あくまでも、推測なので定かではありません。
ですが、お店へ繋がる入り口周辺の、普段の人の流れと様子は、よく把握しておいたほうがいいと思いますし、店への入り口、通路、エレベーターを監視しているような人がいないかは、毎回、チェックしておいたほうがいいのではないかと思います。
そのビルの入居テナントの状況によっては、ハプニングバーへ入った人数の確認も難しい場合もあるのかはしれませんが、とにかく、人が数名入ったことを確認できないと、摘発もできませんので。
それと、その日は、いつもより新規単独男性が多かったようにも思います。私が入店した後に、すぐ二人の新規男性客が入店してきました。
後に、一人は、捜査員だったと確認できましたが、もう一人はわからないままです。
[5]続きを読む
09月02日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る