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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■月明かりの魔法は効きましたか
まだ始まったばかりで、
砂山のように脆くて頼りない、
そんな二人を見守るかのように・・・
明るく光っていた月明かりが、
そっと静かに姿を消した。
「離れているけれど、同じ月を見ているんだね。」
あの時お前を想って、
あの空を見ながら言ったたわいも無い言葉。
それが今、
大きな力を持っている。
なんとなくお前を遠くに感じる日々。
俺の問いかけにも返事が返ってこない・・・
そんな中、
俺はあの時を想い出していた。
今ちょうど月を見ているよ。
今晩は月食だったんだね、
さっきTVを見ていて気がついた。
去年の夏だっけ?
一緒に月食見たの。
きれいだったよね!
今日は・・・隠れちゃったよ・・・
あんなに問いかけても返らなかった返事が、
すぐに届いた。
お前も同じ時を想い出している。
二人の歩みが、
ちゃんとお互いの胸にある。
揺らいだ自信を取り戻す事が出来た・・・
揺らいだ絆を結び直す事が出来た・・・
今夜の魔法使いは、
月のかくれんぼ。
07月05日(木)
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