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マシンガン★リーク
by 六実
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■しゃっくりをとめる100の方法(のうちのひとつ)
この三連休はめずらしくアクティブに出歩いていました。友達と地元飲みしたり、台風の中美術館梯子したり、雪組観に行ったり、献血行ってまた血管細いって断られたり(もう多分出来ないんだろうなぁ)(凹むな)、ゆなひこ君と「博多のプラン立てようぜ」と会合してきたり(別に一緒に行くわけじゃないのに)(単なる飲みです)。あ、ゆなひこ君との会合で出た新しい単語に「涼教授」があったことをお伝えしておきます(何?また新しい遊びを始める気?)(笑)
[雪組メモ:前段]
雪組さんマイ初日、そしてマイ楽でした。いいんだ、その分8月の諸々にまわすんだもん(だもんて言うな)。というわけで、あくまで1回しか観ていないという事を前段として。
正直、とらえどころがなかったなぁというのが感想です。質実剛健の雪組さんのはずなのに、いろんな意味ですごく新しいエリザベートでした。が、その一個一個の新しさというか今回の雪組版として新解釈はできるのですが、そのそれぞれが繋がらなくて全体として、解釈しきれなかったんです。こういう時は2回目観ると大体なにか答えがでるんですけれどね……。でもそれはそれで、とりあえず思いつくままざらっと書いていきたいと思います。
[雪組メモ:輝彦さんの件について(輝彦さんて誰だ!)]
開幕十五分にして、わたくしの金平糖釜に砂糖を投入したのは意外な事に凰稀かなめさんだったのですが(!)(六実さん史上初の輝萌)な、なにあのヘタレ眼鏡医者!(そっちなのか)
何あのものすごいヘタレ感。眼鏡、眼鏡ずり落ちてる!(もちろん萌え眼鏡ではない)。なんというかうだつの上がらない貴族の三男坊が頭だけはいいので、医者になってはみたものの実は血が苦手とか成人女性が苦手とかそういうヘタレな部分があって、それで小児科の先生なんだけれどつきそいのお母さんとか(美形医師に会うためにこぞって着飾ってくる)まともに見れずにでも子供にはでれでれの笑顔の優しい先生という感じでした(長い!)。きっと「シシィちゃんはもう大人だから私の担当では(大意:おとなのおんなのひとは苦手なので)」「緊急事態なんです、早く!」ってつれてこられたんだと思います。何その具体的な妄想(これは冒頭のとなみシシィの少女時代に第二次性徴は始まっている(声変わりもしました)のにまだまだ中身は子供で、小学六年生ぐらいみたいだなぁ、と思ったことに繋がります)(私の中で)。
まあそんな金平糖はさておきまして、輝彦さんのルドルフなんですが。
なんというか彼は今、自分をつなぎとめることで精一杯なんだなぁと。沈む世界を救う前に、沈むじぶん自身を救うほうが先で。革命もドナウ連邦も彼にとってはどうでもいい事で、ただそれは彼の存在自身を繋ぎ止める細い糸でしかない。ずっと「ママに愛されなかった」寂しさが積もり積もった故の「政治的反逆」行為。その最後の糸が断たれてしまったから、彼はもう死ぬしかなかった、と。
歴代ルドルフの、この「積もり積もった寂しさ」は大人になったルドルフの中に内包されていて、彼の「政治的反逆」は彼自身の思想、あるいは父親への反発、あるいは彼自身の政治、という形で表されていて、それがダメになった時に、実はその内包されていた「積もり積もった寂しさ」が発露する。トートはそこに付け入る。だいたい歴代ルドルフはそういう解釈だったと思うんです。
ところが輝ルドルフには「積もり積もった寂しさ」は内包ではなくて、「政治的反逆」はそれを押し隠す「大人」という外枠でもなくて。そこにはただただ寂しいだけの子供がいました。これにはびっくりしました。まあ一言で言えば「ダメな」ルドルフでした。何て甘ちゃん。何て子供。
けれどもそれゆえに、全てを絶たれた彼の絶望が余りにも深かった。もはや自分の生きる道、生き残る道はない、生きる希望がない、というのが今までのルドルフだったと思うのですが、輝ルドルフはエリザベートに拒絶された瞬間、その存在すら否定されたに等しいと思うんです。かろうじてつないでいた最後の細い糸をぷつりと絶たれてしまって、黄泉の帝王に囚われた。……今まで一番(大人として、皇太子として)ダメなルドルフでした。でも一番可愛そうなルドルフでした。
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07月16日(月)
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