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マシンガン★リーク
by 六実
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■百万本のバラの花をあなたにあげる(涼さんなら実現できる)
 今日明日と代休連休。
 青年館行ってきました。


 ※ネタバレしてますよ。






[龍星メモ:終わらなかった物語]

 児玉作品にしては、と私も言っておきます。つうか普通に面白かったです。いや、すごく面白かった。が、最後の最後でどうしてもひっかかってしまった点についてマシンガンします。

 「龍星は絶望したままだったのか?」
 
 ところで、名前が無いという事は存在が無いということに等しいのかなぁと、龍星を見ていて思いました。で、存在とは何で成り立つかというと「過去」と「今」と「未来」なんじゃないかなぁと(いきなり哲学ですか)。
 龍星には「今」しか無いように見えたんですね。孤児である自分自身の過去を消し去り、自分自身の未来を何も見出さずに、ただ龍星を欲している。龍星という名前、その存在、過去もあり未来もあるその名前を。「みなしごのくらいひとみをその過去を消し去りたい」みたいな事を歌っていた龍星も、自分にだけ笑えればいいと言う龍星も。雪に残した足跡を消し去る(つまりは過去を消し去る)(実際にはそれぐらい速く疾走するという意味なのかもしれませんが)という龍星も、正に今だけを生きているような。
 過去に裏切った(葬った)人たちが出てきて、それにたましいを吹き込むようにしてまるでゲームのように操って子供のように楽しんでいる龍星(ここの安蘭けいさんがすごく秀逸)も、なんだか他人を思うように操ってただ今だけを楽しんでいるような、その場限りの娯楽に耽っているような、そんな風に見えたんです。
 その龍星に対するように霧影がいる。霧影には名前があって存在がある。「いい人たち」な家族に囲まれた過去があって、今があって、未来もあって、そしてさらに「未来のその先」その(星になって再びめぐり会う)すらも霧影は持っている。という意味で対極だなぁと思ったんです。
 でも本当はそんな龍星にもちゃんと「龍星」ではなくて龍星自身の(みなしごだった名無しのゴンベさん自身の)、過去が積み重ねられているんですよ。砂浬に白い花を贈りつづけたのは「龍星」ではなく、龍星自身(みなしごだった(以下略))だと思うんですよ。そして飛雪が仕えていたのは「龍星」ではなく、龍星自身(みなしご)だと思うんですよ、砂浬が哀れだと思ったのは皇帝「龍星」ではなく龍星自身(名無しのゴンベさん)だと思うんですよ。
 私、最初は龍星は死ぬと思っていたんです。「本物の龍星」が現われる事によって龍星の存在が失われる、そういう物語だと思ったんです。だから最後に砂浬と飛雪が出てた時に「え?」と思ったんです。で、「あ!」と思って↑みたいな事に思い当ったんです。龍星は「本物の龍星」を倒す事により「龍星自身」(砂浬が愛し、飛雪が慕った)になれるのではないか、その時初めてこの人は『龍星』という名と存在を手に入れることができるんじゃないかと。龍星自身が消し去ろうとした「過去」を受け入れて、龍星自身として生きていけるんじゃないかと。死にゆく砂浬と「来年は梨の花を一緒に見に行く」と「未来」約束し、次に生まれ変わって砂浬を愛すると「未来のその先」を誓う。ちゃんと龍星自身の「過去」と「今」と「未来」、つまりは存在、そして『龍星』という名前を手に入れる……。
 ところが龍星はラストにも「みなしごのくらいひとみをその過去を消し去りたい」と歌います。ええ?君まだそんな事を言っているのか?と驚いたんです。というかそこまで龍星という名前に執着するのかがわからなくなった、だってあそこで砂浬と飛雪が出てきたことで君の存在は証明されているんだよ?龍星自身でいいんだよ?もうなんでそれがわからないのもうりゅうせいくんのバカ!(目に涙うかべつつ)(やめなさい)

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10月20日(木)
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