ID:26167
マシンガン★リーク
by 六実
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■おしみても
[嶺恵斗さんに捧げるマシンガン]

 (立ち位置違うのはわかっているんですがやらせてください)
 (やっぱり言葉にすることが私には意味があるので)

 嶺恵斗ファン100人に聞くとおそらく48人ぐらいは「初めて認識したのはアヌビス神です」と答えると思うのですがすみません今嘘つきました。
 という訳でわたしも(も、はどこにもかからないから)はからずもあのアヌビス神が嶺恵斗さん初認識だったりします(でも名前だけ)(駄目じゃん)。とプレトークが済んだところで、私がおかっちさんを語るに欠かせない二人の良房の話をしたいと思います。

 順序は前後しまして、おかっちさんがやった花のいそぎの良房、当時上手く言葉にできなかったのですが、あれは非常に興味深い役どころ、役造りでした。せっかくなのでちゃんと文章にしておきたいと思います。
 で、以下は半分ぐらい私の恥話になるので話半分ぐらいに聞いてください。
 いそぎの二幕冒頭の清海波の場面、あそこで雨で舞が中止になった時良房が言うじゃないですか「舞には自信があったんだ……」あれ、私「前には地震があったんだ」って聞こえていたんですね(空耳アワー)(恥ずかしい)、で私にはそれが平安時代の貴族社会での天変地異を畏れる気持ち、全てを手にした藤原の一門でもどうにもならない自然現象を畏れる気持ち、に見えたんです。もっというとあの頃のそういう天変地異を政略で陥れた人の怨念、とする風潮があったじゃないですか。あの良房にはそういうリアリティが見えたんです。まあこれは私の聞き間違いから発生したものなので脇に置いておくとしても、最後に篁と対峙する時にものすごい怯えてびびるじゃないですか?あれもそういう当時の平安貴族のリアリティというか、己の権力を過信しているからこそ、権力の及ばないものへの畏れ(この場合は篁の『力』)、その畏れの前には何もかも捨ててひれ伏してしまう弱さ、脆さ……すごい客席で唸ったんですよ。あの演技はすごくアリです。と言うのも、あの最後の怯える芝居を「最後だけヘタレになっちゃってー」みたいに笑い飛ばしているのを耳にした事があったんです。違う、あれはそういうものじゃないんだーと、その場でマシンがる訳にもいかず(そりゃそうだ)、でもそんな意見をあちこちで聞いたのでずっと反論したかったんです(変な保護意識)。確かにやりすぎかもしれないけれど、でもあれはああやってやりすぎたからこそ良かったわけで、あれは本当に私的にすごいリアルで実感があって、ひとりの権力者の悲哀を時代の感触と歴史のドラマすら感じさせて、本当にあの良房が良かったなぁと思っていたんです。という事を声を小さく叫んでおきます(大きく叫ばないのか)(いやだってそもそもは私の誤解に端を発しているわけだから)(でもその誤解分を取り除いても、私的にはやっぱりあの良房はアリでした)(はいはい)。
 おかっちさんの演じた役で、一番印象的で、一番好きな役です。ああいうのをできるひとは中々いない(きっぱり)。
 もうひとりの良房、として業平新公(東宝)の良房があるのですが、実はこれが名実ともに(アヌビス神は名だけ)(笑)「嶺恵斗」さんの初認識です。当時はまだ下級生までには目が行ってなかった頃なのですが、たまたまこの新公を見ていて、その時印象に残っているんですね。幕開き当初は「ああ〜やっぱり専科さんの役どころは難しいよなぁ(半笑)」な出来だったんですが、芝居が進むにつれておかっちさんなりの良房ができあがっていったというか。本役さんの貫禄には及ばないのですが、ちょっと小物感があって、それが涼さんの基経(腹に一物系)といいバランスになっていたんです。本当に観ている間に「お」と変っていたので、今でも印象に残っています(いま思えばいいすずおかだった)(その話は余所でしてください)。


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08月13日(土)
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