ID:26167
マシンガン★リーク
by 六実
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■甘い甘い多層構造
 昨日の観劇ですごいスッキリした、もう観るべきものは見たと言ったときかおりちゃんに
「つうか大真くんの髪の毛がまともだったからスッキリしたんだろ?」と言われました。ああー(納得)。
 ようやく頭頂部が伸び、いや頭頂部を押さえ込む術を身につけた模様。あれなら大丈夫(笑)。でも絶対中日メレルカでまた切り刻んでしまう方に5000プリンアラモード(切り刻むって)。


[天文部:「これで君も楊国忠になれる」フローチャート]

 昨日の最高に寄りきりテキストに続きます。

 何度かウザいくらいに楊国忠テキストを提出してきましたが、結果として開幕当初に感じた基本的な線はそれほど変わりませんでした。楊国忠−陳玄礼ラインが少し弱まったぐらいで。まあ、どうしても最初に感じた基本ラインを埋めるために妄想していたにすぎないのかもしれませんが、これもひとつの見方という事で。

 一番の疑問というか、なかなかおちてこなかったのが宴のシーンなんですが、ここでの含み笑いはちゃらさんの言っている通り「安禄山を節度使として中央から追いやろうと思いついた」なんだと思います(人のまわしで相撲をとってますよこのひと)。楊国忠−陳玄礼ラインを主張する私としては、この場面で陳玄礼さんと目配せするぐらいの芸当を期待していたのですが、そこはやはり私の深読みだったようです(笑)。
 で、もうひとつ納得できなかったのが、ここで楊貴妃の身内である(しかもそれゆえに今の地位を手に入れた)楊国忠が、梅妃にちくちくやられているのを見て何も反応していなかったところなんですが、これは単純に貴妃の存在を切り離して考えていたからではないかと。もしかしたら「ああ!うちの楊貴妃ちゃんがいじめられている!」と内心ハラハラしていたのかもしれませんが、敢えてそれを見せない。何故ならそこは宮廷だから、男たちの政治の場だから。「女」を持ち出す場ではないと思っているのではないかと。監察御史に取り立てられる前の楊鉦は非常に常識的で真っ当な男だったのではないかと。だから貴妃付きで取り立てられても、貴妃の兄という立場を利用する事もなく、ただ皇帝に忠誠を誓い(楽に近づくほどキラキラと犬のような目で皇帝を見ておりました)、己の立場で職務を全うしようとする。
 そんな楊国忠がこの宴の後の一連の出来事で、二つの事に『気付く』のだと思っています。
 一つは前にも言った「格上の皇甫惟明でも、自分が昇っていけば陥れることができる(皇甫惟明の上に立つことができる)」事、そして「その為に貴妃を利用できる」ということ。前はこの二つは一緒に表現していたのですが、敢えて二つにわけたいと思います。
 陳玄礼に「貴妃様の兄上なのですから」と言われても「でも」とためらう楊国忠。この時点ではまた「貴妃を利用する」所まで思い至らない。けれどもその後の、安禄山VS皇甫惟明の押し問答で2人の危険性に気付く。更にその後、「お妃様に会うのを楽しみにしていた」「お妃様は母親同然です」と言う2人、そしてそれに機嫌をよくする玄宗。それを見て楊国忠は「貴妃を利用する」、それまでは自分がタブーとしていた「女を政治に利用する」事を知るんじゃないだろうかと。皇甫惟明の楊貴妃賛辞は無骨者故の素直な心からかもしれない、安禄山の楊貴妃賛辞はあきらかに媚びへつらい。宴の席での女の争いを何の気にも止めていなかった楊国忠ゆえに、そこではじめて「女を利用する」事に『気付く』のではないかと。そして皇帝への忠誠と国を守る為にそのタブーを侵そうとするのではないかと。
 そしてもうひとつの「自分が上へ昇ることができる(ひいては権力を手に入れることができる)」事への『気付き』。ここで改めて楊国忠の身分を整理すると、安禄山よりは上(陳玄礼は「安禄山将軍」呼びなのに、楊国忠は呼び捨てだった)、皇甫惟明よりは下。それゆえに皇甫惟明の危険性を感じつつも、それを排除することを(ましてや貴妃の兄の立場を利用して)ためらう楊国忠。けれども皇甫惟明の激しさを見て危険な男と知った楊国忠は自ら行動にでる。(東宝来てから真飛さんの演技が強く出るようになったので、国忠が排除に動こうとするのがわかりやすくなったと思います)

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12月24日(金)
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