ID:26167
マシンガン★リーク
by 六実
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■※王家に捧ぐマシンガンリレーショナル
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中日王家を観て、そういえば東宝当時に書いた感想が埋もれていたなぁと思い出してひっぱりだしてきたものです。長文上等。
何かの参考になればというか自分用メモです。
2005/02/17 記
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最初に。私にとってのこの作品のテーマは「愛」でも「平和」でもないです。
ワタクシが読み取ったテーマは「生きる」「生きつづけること」。
……ええっと、多分一般的じゃないですよね?(周囲を伺いつつ)、でも私の中ではコレです。
と、思ったのもアイーダの描かれ方なんですけれどね(机掴んで乗り出しつつ)(落ち着け)。
「愛」とか「平和」とか考えちゃうと、私にはアイーダが凄く自分勝手なヒトに見えたんですよ、初見の時に。かおりちゃんに言ったらすごい意外な顔されたんですが、なんだかあれだけ「戦いは新たな戦いを生むだけ」と平和を願っていたアイーダが、ああ男が出来たからもうそっちはいいんだみたいな?(うわー、言っちゃった)途中でサジを投げるというかキレたというか(笑)、「ああわかりましたそんなに戦いたいなら戦えば?」みたいな?……それはそれで、すべてをなげうって愛に生きようとしたアイーダとして理解できるんですが、共感できなかったというか。むしろ初見時ではアムネリス様の方が共感できたんですね。
でもそう思う自分が作品の意図を無視しているのはわかっていたので、「もしかして私大真サーチにうつつを抜かして肝心なトコ見てない?(笑)」「もしかして自分キムシン作品嫌いだから、テーマを無理矢理曲解している?」とまで思ってみたり(KIMI考えすぎだから)。
そんなこんなで2日目に観劇した時、ぱっと「ああ、テーマは『生きる』って事なんだなぁ」と。そう思ったらひとつひとつの事がスゴイ自分の中に響いてきちゃって、観劇しながら「ううううう」って腕組みして唸る勢いで。
アイーダが訴えているのは「戦いは新たな戦いを生むだけ」と言う「平和」とか、ラダメスとの間に育んだ「愛」の素晴らしさでも無く、ただ「生きること、生きつづけることが一番大事な事」なんじゃないかなぁと。
戦いとか、国の利権とか、王女の身分とか、そういう事の前に「人が人として生きていくこと」が何より大切だと、そういう命の尊さを本能的に悟っている女性なんだと。なんというかアイーダにそんな「命のほとばしり」みたいなのを感じたのね。人が生きていくこと、自分が自分らしく生きていくことの前で、人の命を奪ってしまう戦い(しかもそれが繰り返されること)はアイーダにとってバカバカしいぐらい無意味なことに映っていたんじゃないのかと。
で、この物語の中でそんな風に生きているのはアイーダだけなんだよね。むしろアイーダだけが本当に「生きて」いると言ってもいい。誰もが何かの為に生きている、自分の為に生きていない。「個」として生きる事が許されなかった世界というか時代。アイーダを個人主義っていうとなんだか安っぽい言葉なんですが、誰もアイーダの信念は理解できなかったじゃないですか?「あなたは変わった」と責め立てられるシーン、あれは「自分の為に本当に生きている」アイーダと「何かの為に生きている」世界との格差というか。とにかくあの世界でアイーダは孤独に見えて。誰もアイーダの信念は理解しないし、なんだかすごくアイーダという女性が「浮いて」見えたんだよね。それでもアイーダは訴えつづける「生きていく事が、生きつづける事が」何よりも大事なのだからだと。
否定しているのは、戦いそのものではなくて、「生きる」事を簡単に奪ってしまう戦いであって。
どんな状況下にあっても生きつづける事が大事だから、国の利権とか、王女の誇りとか、そんな事は些細な事でしかなくて。
生きつづけること。そして生きて命を繋いでいく事が何よりも「生きる」ことなんだと。
アイーダは女性だから。女性は母となるから。
ラダメスは、そんなアイーダの「命のほとばしり」に触れて、愛したんじゃないのかなぁ。
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11月04日(火)
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