ID:26167
マシンガン★リーク
by 六実
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■落下する落花生

 新人公演見てきました。お休みとれてほんとよかった……。


[若当主心のアルバム@新人公演]

 奴は本物だ(なんですかイキナリ)。
 以下六実さんの自分勝手夢みがちな私的大真みらん感想文。
 
 簡単に言っちゃうと、本役が最初からありえないくらいに『狂信者』であるのに対して、次第に狂っていく大真ウバルドでした。
 最初から、あ(本役とは)違うな、という感覚が強かったです。なんというかものすごい理性的、思慮深い。そしてアイーダに対してものすごく兄として暖かいと。
 印象に残ったのが、最初にエジプト兵に取り囲まれるシーンでの「このままじゃ終わらせない、これから始まるんだ」みたいなセリフを残してはけるのですが、それが捨て台詞じゃなくて、本当に何かが始まりそうに思えたのね。
 あと、「お前は変わった」と責めるシーン、銀橋でカマンテがアイーダを責めている間、ウバルド兄ちゃんは後ろの囚人女子チームに対してえらいイキオイ絡むのですが(笑)、ケロちゃんのイラダチ紛れにやりたい放題な感じに対して、大真ウバルドはやるせなさの方が際立っていて。やっぱりこの人、ものすごく「考えて」お芝居している人だ。
 ただ同時にインパクトは弱いなぁと思ったんですね。本役のケロちゃんのありえないくらいの『狂信者』っぷりは、ある意味正しいと思うし、説得力があるし(神に許されている、と暗殺に走る辺りに)。大真くん自身が持つ役者としてハートフルな部分がかえって裏目にでちゃったのかなぁと。ケロちゃんも暖かい芝居をする人だと思うんですが、それが終始一貫して『狂信者』と思わせる演技をしているわけだから、そう演じる方が正しいのか。そう思うとああ、大真くんにこの役があたっちゃった事はちょっと不利だったのかなぁと思ったり。
 ものすごく思考するウバルドだったと思うんですよ、だからアイーダの事も本当は理解しているんじゃないかと思えてきたし、ラダメスのエチオピア解放宣言もちゃんと聞いて理解しているように思えた。……つうかね、そこのシーンの大真ウバルドが大真くんの本役とあまり変わらない気がしちゃってね。ああ、本公演でも同じ立場(エチオピアサイド)をやっているから、演じやすいだろうなぁと思ってしまったり。だから、2幕部分に向けてどうするんだろうなぁと思ったんですね。少なくともそこまでの大真ウバルドには「神に許されていると称して暗殺に走る」狂気は見えなかったし、なんというか私のなかではあんまり納得できない流れだったんです。
 ですが、ですが!
 ファラオがエチオピア解放を認めたときに、まるで狂ったかのように笑い出したんですよ。そう、あの瞬間に大真ウバルドは狂ったんだと思った。そしてそこでアモナスロもやっぱり高笑いをしている。あそこで、あの親子の間ですでにファラオ暗殺の青写真が出来上がったと思ったんです。それまでラダメスの平和への説得を聞き、理解しつつも、ありえないと反発していた大真ウバルド。解放される事は、それまで自分が行ってきた事の否定であり、侮辱であり。だけどそのありえない事が実現してしまった瞬間、彼の中でなにかが切れたんじゃないかと。慈悲で生かされることより、「殺せ!」と死を選んでいたエチオピアサイド、だけど、生き残ってしまった。生き残ったならまだやりようがあるじゃないか。戦うことはもうできない、ならばファラオを暗殺してしまえ、と。

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09月30日(火)
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