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マシンガン★リーク
by 六実
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■あなたにはできることがたくさんある
・でもよくよく考えてみると、ロザリアには最初からその激しさがあったんじゃないかなと。激しさというか覚悟というか。それがフランシスコとの出会いの後の「あのリンダ・メレンデス公爵夫人が想いをかける青年」という事なのかなと。あの時、ロザリアはリンダにかなわないと思っているんじゃないのかな、と。それは張り合うとか、ライバルとかそういう意味じゃなくて、直感的に「かなわない」と。そのかなわないロザリアが唯一できることと言ったら、フランシスコに愛を捧げるだけじゃなくて、その命を捧げる事。ただこの身ひとつでフランシスコを愛するしかない。それほどにロザリアは思い詰めて、フランシスコを愛していたんじゃないかな、と。だから「胸が引き裂かれそうな誓い」を立てて「この滴る血でフランシスコといっぱいに書いて」と言える。なぜなら、ロザリアはその命を懸けているのだから。あの歌で「いいわそれでもいいわ」と言い切れるのはロザリアの決死の覚悟以外のなにものでもなくて。
・牢獄の場面も、恋に浮かれているのはフランシスコの方なんですよね。ロザリアが必死にその命を懸けてフランシスコの命を救おうと守ろうとしているのに「ぼくこんな命惜しくないもん」て!私がロザリアだったら切れる!(笑)フランシスコの「命を懸ける」が後半になるにつれて言葉通りの意味になっていったのに対して、ロザリアはなんの掛け値もなく、言葉どおり「命を懸けて」いたのだなぁと思ったのです。もうほんと男子ってバカバカ!(笑)。
・フランシスコの脱獄が終わった後のルイス伯爵の「あなたに愛されたからフランシスコは救われた」は、まさにそういうロザリアの「たったひとつの命を捧げた愛」、その決死の覚悟を知っていればこその言葉だったんじゃないかな、と(最初はうっかり「ロザリアがジサント将軍の娘」であることを示唆しているのかと思ったけれど、これは穿ちすぎだった)。
・そうやって命を捧げてきたロザリア。けれども最後に結局その命は彼女の手の中に戻ってきたんじゃないかなと。もう彼女はフランシスコに命を捧げることができなくなってしまった。いやらしい言い方をすれば、フランシスコはリンダにその「命」を救われて「死にながらの生」を生きる、もうロザリアの手の届かないところにいってしまった。フランシスコとロザリアの恋愛の情熱ベクトルは、どうしてもフランシスコがひとつ上をいっている感じだったのですが(思いの強さが違うというわけじゃなくてね)、最後に「あなたのいない世界など死も同然」と叫ぶロザリアが、それまでの二人の間のどんな情熱よりも一番激しかったと思ったのです。胸を引き裂かれるような。それにものすごく心を打たれたのです。
・そうやって「死にながらの生」を生きるフランシスコと同様「捧げた命がこの手に戻ってきた」ロザリアも、その生死が錯綜したなぁと思ったのです。その二人が最後に「離れても僕らはひとつ」、生も死も関係なくようやく二人が本当に結ばれたかなと思ったのです。
まあ、俺的(限りなくねつ造)ですからね(笑)。
だいぶ期間をおいてしまったので、台詞等はかなりニュアンスだけでくんでいます。あともういっこしたかった話で、フランシスコが劇中何度か言う「離れても僕らはひとつ」が、物語の進展と共にニュアンスがどんどん変わっていった、ってのがあったのですが、立証する為の細かい台詞がぜんぜん思い出せない……っ!
DVDを買ったら検証してみようと思います。でもDVD観たらぜんぜん違うものにみえちゃったりな(収録いつなんだろう……少なくとも私が観たのよりは後のはずだから、その違いも込みで楽しみです)。
12月27日(日)
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