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マシンガン★リーク
by 六実
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■少年M
真飛ユトリロ。ムラで見たときに「えええ!」と正直引きました。きっと史実を調べすぎたせいだとか、事前に萌えすぎたせいだとか、そんな風に反省しつつ東京公演マイ初日を迎えました。……やっぱり引いたんですよ。すごいうろたえるぐらい引いた。正直私にはナシでした。なんというか私がマジファンだったらマジ凹む、つうかマジファンの皆様はあれで良いのですか?と本気で思った(余計なお世話ですよ)(怒られました)(いわずもがな)。
やっぱり最後のル・ミルリトンのところが本当に見ていられなかったです。本当にね、なんというかタカラヅカで見たくない種類の惨めさとか憐れさとか、そういうのが痛いぐらいに伝わって来ちゃって、それがダメでした。しかもそこだけそれまでのユトリロと全然繋がっていなくて、余計にあのラストだけ際立っちゃってねぇ。脚本的に繋がってないのはもとより、真飛さんの演技としても繋がって見えなくて。そういうのも私的には辛いです(むっさんウザいからな)。私だって真飛さん大好きっコです(誰にも理解してもらえない種類の)(ダメじゃん)。だから余計に辛い、というか「もどかしい」かなぁ。ちなみに同じようなもどかしさは涼スーチンにも感じていたのですが、これは「どうにかなりそうなのにならないもどかしさ」だったんですね。平たく言うと脚本に書かれていない分、「どうにかなりそう」だと思っていたので(実際どうにかなったし)。真飛ユトリロには「どうすればいいのかわからないけれどもどかしい」感じかなぁ。
とはいえ、芸術家さんチームでは涼さんピン撮りの私ですからね(朗)、そんなお前に言われたくないわと言われればそれまでなんですが(うつむき)。でもそんな私も公演期間の後半から割とユトリロチェックをしていました。そしたら、私の中では一つ答えが出たんです。でもそれがおそらく脚本に書かれていることでも、谷先生が意図していることでも、ましてや本人が演じていることでもないような気がするんですが(ダメじゃん)。 ……なんだか文章がとりとめなくなってきました。
真飛ユトリロに感じたのは「老成」という言葉です。なんだか彼だけ他の芸術家より年上に見える。なんだか「一緒にバカな事もやってくれる年上の友達(他の芸術家チームから見て)」っていう風なんですね。もっというと「とっちゃんぼーや」(うわー、最近聞かないよ)。他の芸術家に対しての眼差しが、なんというか訳知り風というか、自分も昔はそうだった、っていう風に見えたんです。お酒が入るとちょっとダメダメになる、けれども愛すべき「一緒にバカな事もやってくれる年上の友達」。まあ、一言で言えば「枯れていた」んですね(直球)。これは今現在の真飛聖さんの「男役年齢設定」がダイレクトに出た結果かと思うのですが、この「男役設定年齢」は後述するとして。とにかく、ひとり大人に見えた。
それじゃあ真飛ユトリロの「孤独」は、そうした年齢差から見える「孤独」と解釈すればいいのかなぁと思ったのですが、ちょっと違う。「一緒にバカな事もやってくれる年上の友達」は仲間もたくさんいてちっとも孤独ではない。幼い頃の母親に愛されなかった故に満たされない孤独も感じられない。私が彼に感じる孤独は「死」への孤独、「死」に伴う孤独。人はひとりで生まれてきて、ひとりで死んでいく、死ぬ時はひとりだから。そういう「孤独」。真飛ユトリロが絵を描くのはなんだか、蝋燭の火がもえつきる直前の最後の燃焼というか、まるで「最後の一葉」のように、一枚一枚描くたびに、命の終焉へ向かっているような(さっぱりです)。それぐらい真飛ユトリロは枯れていた、最後のル・ミルリトンのところでは死にそうだった。史実のユトリロは確か70近くまで生きるのですが、多分あの真飛ユトリロは第一次世界大戦後には生きていないと思う。
ムラで観たときから散々タニしゃがを「介護問題」と言っていたのですが、それもまたこうして私が感じた年齢差とか、死に行くものとしての解釈とかと照らし合わせると、あながち第一印象は(私の中では)間違っていなかったのかなぁと思っています。あまりいいたとえではないのですが。
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06月06日(日)
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