ID:26167
マシンガン★リーク
by 六実
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■子犬よごめんね、お先に行くよ
 (余談ながらこの「我々」に対する私なりの想いがかけざんの日の麻樹×舞咲SSです)

 全然リナレスの話じゃない(笑)。
 今回の音月桂ちゃんのリナレスはかなり好きです。何かのインタビューで読んだのですが、今回相当普段の自分のテンションを抑えてやるのが大変みたいなこと言ってました。が、実はそのテンションを抑えているときが彼の真骨頂な気がします。ちなみに同じカテゴリにセバスチャン(@堕天使)がいます。


[マリポーサメモ:セリアの話]

 やっぱり芝居二時間がきびしくって、結局うとうとしちゃうことも何度かあったのですが、それがたいてい、ネロとセリアの場面なんですよね……っていうことに楽一週間前に気付きました。
 で、なんでそこで寝ちゃうのかと考えたんですが、どうしてもあの物語のなかで、「セリアの出来事」が他の出来事に対して、個人の問題というか、あのマフィアだ暗殺だ密輸だゆっている中だと、すごく些少な事に思えてしまうんですよね……(いや、ほんと申し訳ないと思うのですが)。けれどもその些少な事、それこそ「自分にとっちゃたいした事だよ」であり、ネロが守りたいと思ったものなんだよなぁと思い直して、一度、セリア視点で丁寧に追ってみたんですよね……し、しんどいぐらいにせつなかった……っ!!!本当に、あの物語の中での「セリアの視点」てものすごく埋没しがちだけれど、ものすごく大事なんだと思う(そしてそれが埋もれてしまうのは正塚ハードボイルド故なんじゃないかと)。セリアはセリアで、戦ってるんだよなぁと思ったらぐうっときてしまいました。リナレスの大統領暗殺未遂から始まった、セリアの日常に突然に入り込んできた「革命(言うなれば我々という視点)」。そこから始まる彼女の戦いは、愛する弟(家族)を守る戦いであり、そして愛するネロを守る戦いだったんだよな、と。
 ムラで見た時、ネロとセリアの別れの場面を「やっぱり女は愛に生きる生き物なのね」的な感想で見ていたんですね。国よりも、世界よりも、愛に生きる。主語は「私とあなた」、あるいは「私」。だから余計に「セリアの出来事」がごく個人的な視点で、「些少な事」に思えていたし、もっというとあそこでそれこそ「いかないで」と駄々をこねるセリアは、ちょっと穿った見方をすると「自分の愛にしか生きられない」身勝手な女にも見えてきちゃう。
 でも「セリアの視点」で見直したら、あの場面の主語は「私とあなた」でも「私」でもなく、まさに言葉通り「あなたが死んでしまう」の「あなた」なんじゃないかなぁと。あのセリアは「私が愛するネロが死んでしまう」の前に「ネロが死んでしまう」という事に対して、駄々をこねているんだと思っています。いや、本能的に「ネロが死んでしまう」と感じていて、それがその後のソロに繋がる、かな。「見つめていられるだけでいいのに(=あなたさえ生きていればいいのに)」。そうやってネロの命を守ろうとするセリア。だってセリアは見えていたんだもの「恐ろしいほどに傷ついて叫んでいる」ネロに。そのネロを守ろうと必死になっているのがセリア、そしてその「傷ついて叫んでいるネロ」にネロ自身は気付いていないし守ろうとしていない(これは後述します)。そんなネロに対して、セリアが必死に手を差し伸べている、そう見えてきたんですね。
 どうしても今回は「ネロとセリアの恋愛物語」としては薄いんですよね。「本能的に惹かれる」とか「運命」とか、それもうちょっと説明してくんないとすごく不親切なんですけれど正塚先生!(笑)。ネロ自身は恋愛に関して自己完結しているしね……(遠い目)。ただ、その「傷ついて叫んでいる」ネロがセリアに見えた、っていう事が実は一番のネロの愛情表現なんじゃないかなと。それが見えた(見せている)って事が、ネロがセリアを愛している、もっというと彼女を自分の世界(誰にも踏み入れさせていない)(パーソナルスペース?)に入れた事になるんじゃないかなと。愛しているという言葉はなくても、それがネロにとっての「愛している」。

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11月15日(土)
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