ID:26167
マシンガン★リーク
by 六実
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■くっつくSN
 ちなみにこの「いない人の話をする」弊害を一番くっていたのがフェルゼンじゃないかと。彼が一番「舞台上でいないひと(国王とか王妃とか)とのかかわり」を持っていたから、ユミコ氏がどんなに芝居心を発揮しても、それでは埋められないくらいの「リアリティのなさ」に繋がっていたなと。なんかほんとフェルゼンが「ゆめみるゆめこちゃん」にしか見えなかったんだよね。ちゃんと舞台にいるひとと絡ませて欲しかった。みんな言っていると思うけれど、どうしてオスカルとの場面がなかったんだろうね?(素)。そうすれば、ソフィア→ジェロ→オスカル→フェルゼンっていう食物連鎖(違)がちゃんと舞台で見える形になって、いろんなもの救われた(そしてそれを処理する時間で他の余計なものが入る余地がなくなった)と思うんですよね。

 で、全ベルばらオタが期待した(少なくとも私は期待した)「あなたはばらのはなをたべるのですか」が、前後の文脈の繋がりが全くなくて「ナニそれ!新しい宮廷ジョークなの?」と思わざるを得ないという。萌えのかけらもございませんでした。あそこでなんらかの形でオスカルにばらを持たせるだけでちゃんと文脈が成り立ったのになぁ、それぐらいできそうなのになぁ。
 私だったら、その前景の舞踏会で、オスカルにアプローチをするもことごとくスルーされるジェローデルが最後に、「広間にしきつめられたばら」を一輪、オスカルの軍服にさして(そこで「あなたに似合うのはやはりばらのはなだ」とか思わせぶりな台詞を言ってもいい)、優雅に去るジェローデル、それでその後のカーテン前の場面に繋がって、そこでジェローデルにあれこれ言われて、忌々しくばらをいじりながら口にするところで
「あなたはばらのはなをたべるのですか?」
 とかどうですか!(具体的すぎる)。
 実際の舞台の流れとはぎゃくだ、って事には途中で気付いたのですが(笑)、自分的にスマッシュヒットだったので書き残して起きます(自画自賛)。でも↑な方法でいくらでも変換はできるよねぇ。
 それでも(そんな文脈が繋がっていなくても)その台詞を入れたのは、それがシンディなりの親切なのか愛情なのか、でもその反面「いないひとのはなしをする」不親切はするわけでしょ?(笑)

 まあ別にタカラヅカのベルばらが支離滅裂なのは今に始まった事じゃないんですけれどね(それ一言でここまでのマシンガンすべてダイナシ)(笑)。
 今に始まった事じゃない、毎回毎回繰り返されるその「タカラヅカベルばら様式」の問題点矛盾点、それはもはや「タカラヅカのベルばらの呪縛」なのかもしれない。シンディ自らも解けない呪縛(それでいいのか?)。

 と、言いつつも私が今回のジェロ編を気に入ったのは、最初に行った「物語の骨格がしっかりしていた」と同時に、その物語の骨格部分が今言った「タカラヅカのベルばらの呪縛」に影響を受けなかったのも大きかったかなぁと思います。つまり「今までタカラヅカで書き込まれていないキャラクターだったから『原案:池田理代子』が正しく反映されていた」という事です。最初は「ジェローデル主人公て!」と思っていたんですが、その「タカラヅカのベルばらの呪縛」から上手く逃れられたんじゃないかと。作品自体は呪縛から逃れていないけれど、主人公が逃れられた。ほんとベルばらオタの主演メイトのたわ言かもしれないのですが、今回のジェロ編は「アリ」です。正直、企画勝ちだと思う。
 そう思うと逆にジェローデルより「タカラヅカベルばらの呪縛」に晒されている(タカラヅカで書き込まれている)アラン編とベルナール編がどうなるのか気になるところです。



[雪組メモ:ベルサイユのかけざんメモ]


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06月07日(土)
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