ID:26167
マシンガン★リーク
by 六実
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■タイトルストッカー
 夜になると、マリーノは台所で余ったお湯をもらって、イヅルの部屋にゆく。そうしてせめても、とイヅルに足湯をさせるのだ。そんな事しなくてもいいのにと笑うイヅルにかまうことなく、マリーノはそのお勤めは欠かすことなく、むしろ喜んでやっていた。そうしているとイヅルはかならず、マリーノにも足を入れるように言う。粗末な敷布の上で、二人向かい合わせで膝を抱えて、一つの桶に足を入れる。なんだかくすぐったくて、そして楽しかった。イヅルは自分のことを話さない代わりに、彼女が知っているいろいろな国の話を聞かせてくれた。雪の降らない国があるという、冬には夜しかない国があるという。マリーノはイヅルに夢中だったし、イヅルもまたマリーノを可愛がった。
 一緒の桶の中にあるイヅルの左の足の小指の爪がないことにマリーノは気付いていたが、それは口にしてはいけないのだと、なんとなく思っていた。
 そうして何回もの短い春と夏と秋と、長い長い冬を乗り越えて、そして何度目かの春を迎える前に突然イヅルはこの世を去った。病なのか事故なのか、あるいは自ら命を絶ってしまったのかはわからない。マリーノがいつものようにイヅルの部屋に行った時には、もう冷たくなっていた。イヅルは多くの謎を抱えたまま、いなくなってしまった。ただひとつ、冷たくベッドに横たわっていたイヅルの足には、真新しい絹の靴下がはかされていた。マリーノはそれを見て、全てがわかったような気がした。
 彼女はゆるされたのだ、と。
 誰に、何に、それは永遠の謎だった。


 そしてイヅルの喪があける頃、マリーノは正式に修道女となった。これから神の子として、神におつかえするのですよと言われ、神との制約を交わす。けれどもマリーノはその瞬間から自分が罪を背負ったのだと知った。神様、マリア様、申し訳ありません。わたしが祈るのは彼女の為、これからもずっと彼女のために祈るのです。あの日出会った彼女は、わたしにとっての「かみさま」だったのです。
 それを背信と知りつつも。
 そしてマリーノは裸足で真っ白な雪原に立った。これから始まる長い長い罪の道のり、彼女のために祈り続ける背信の道のり、だからゆるされるその日までわたしは、こうしていよう。
 ゆるされるその日まで。



++++++++++
 ……ええっと(微妙な笑顔)。
 ヨゴ函館ツアーの皆さんがどういう変換をされたかわからないのですが、私の中ではこういう物語ができあがりました(多分、想像されていたものと絶対違う)わたしの中ではマリーノはやっぱり「コドモ」なんですよ……ええっと、これ何なんでしょうね?妄想?ドリーム?とりあえずリアクションしずれえ!(自分で言うな)(いや事実だし!)

 ちなみに宗教的なものとかわかってません。もちろんマリみても知りません。

10月25日(木)
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