ID:26167
マシンガン★リーク
by 六実
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■聞くのもするのも得意じゃない
「本当に……すばらしいよ」
 その癖毛を指ですきながら言うと、マルセルははにかんだようにうつむいた。そのとき、
 くしゅんくしゅん、とくしゃみを二回。
 私はその音を拾いピアノでつまびいた。マルセルが笑った。
 お前自身が音楽だ。
 夜もだいぶふけて、寒くなってきた。風邪を引く前にマルセルを帰らせた。もうすぐ冬だなと、マルセルを見送った玄関先で夜空を見上げて思った。
 明日は霜がおりるかもしれない。マルセルは今年もまた、まだ霜柱を踏むのだろうか。頭を撫でられることを嫌がるぐらいには大人になった。けれども去年はまだあの音楽を夢中になって奏でていた。そう思い出して、唇に笑みがこぼれた。

 ざく。ざく。

 聞かせてほしい、お前の音楽を、お前自身が音楽なのだから。私が求めた音楽なのだから。




 ざくざくと霜柱を踏みしめて君に会いに墓地へと向かう。
 それが音楽でないことは、私が一番わかっている。



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 壮ひろみはあと一話で終わらせるつもりだったんですが、ちゃらさんちで「エドモンじゅうはっさい、マルセルごさい」を読んで(見て)、どっかんどっかんとキテしまったのですよ。もうむっさんてばなんて感度がいいんだ(感度言うな)。期せずして年老いてしまった若者と小さな男の子。マルセルのあの癖毛はエドモンの長年に渡るぐわしぐわしと頭を撫でていたのが原因かと思います(アイラブペットで犬洗いしていたイキオイです)(笑)。




 なんかすごい無駄萌えしているんですが、今の私には多分「それが大事なのぉ!」なので見逃してください。

12月14日(木)
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