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マシンガン★リーク
by 六実
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■「金平糖(たま)は、二発」
「はぁ?」
「君の姉さんを幸せにするからなんて、君を幸せにするからなんて、考えてみればおこがましいのかもしれない。だから僕を幸せにして欲しい」
「何それ」
「シンシアと、君と。きっと二人が僕を幸せにしてくれると思うから」
「……何、その自信」
「自信はない」
「じゃあ」
「でも、確信はあるんだ」
「……」
「だめだろうか、僕たちが家族になるのは」
 なんだ、この男は。
 何をそんなに真剣に僕を「口説いて」いるのだろうか。そんな僕の事なんかお構いなしに、姉さんを奪っていけばいい。実際、ニールは既成事実とばかりに僕たちの家に度々遊びに来ては、ご飯を食べて、まるで家族同然に振舞って、姉さんはそれを「仕方ない人ね」と笑ってすごして、僕はそれにいつもきりきりと怒っていて、姉さんを守る決心を何度も新たにしていて、それなのに
「……」
 本当は、気づいていた。
 姉さんを幸せにするのは僕ではないことを。いや、僕だけではないことを。
 姉さんを守るのは僕ではないことを。いや、僕だけではないことを。
 姉さんを愛していることを。姉さんが愛していることを。
 そして、僕もまた、本当は彼の事をとても好きなことを……。
 うなだれた僕を、ニールがやさしく抱きしめた。そして耳元でありがとうと言った。僕は聞いた。
「…………幸せ、ですか?」
 彼は身体を少し離して、満面の笑顔を浮かべた。答えは不要だった。
「君は?」
 きっと僕も、答えは不要の顔をしているのだろう。



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 半端に萌えて、半端に書いてしまいました。ニール×クリス(ええ?)(笑)。
 こちらも私にとっては十分兄弟萌えカテゴリーです。

06月09日(金)
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