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マシンガン★リーク
by 六実
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■まだまだひょっとこだぁ!
で、そのアンドレがまさかの一発逆転で、オスカルと想いが通じる。「私の事を愛しているか?」と聞かれて「愛しているとも」と答えたときに、その顔がその言葉を久しぶりに口にした、って感じだったんですね。自分の恋愛感情すら超越していたアンドレは、そこでずっと封印していた言葉を言う。あの時もう二度と言わないと誓った言葉を(※あの時:5巻でオスカルを剥いて告白して謝った時)。その瞬間、アンドレとオスカルは男と女になった(……う、うわ)。しぃアンドレとトウコオスカルの今宵一夜がなまなましいのは、そういう過程を経ているからかなぁと思ったり。単なる告白しあって結ばれました、おしまい。じゃないんだよ?本当に結ばれる場面なんだよあそこはなぁ……。二人で絡み合っている(笑)ところで「その時アンドレの手のひらにオスカルの肩の震えが伝わり」「その震えを抑えるようにアンドレの手を掴むオスカル」ってな感じに楽々ハーレクイン変換されてしまって(観ながら)頭を抱えました(せんせー!むっさんがもらしています!)。ああ、しぃアンドレに「怖くないから」て言わせたい。でもそれこそスミレコードだよね……。
私のことが好きかと問われて「好きだ」と声を絞り出すように言うしぃアンドレが好きです。「愛している」という言葉の封印を解く前の助走というか、その「好きか?」の中に男と女の意味を含めていいのか、とりあぐねているようで。いや、クルねぇ!(君だけだ)。
[ベルサイユのばら大メモ:ルイ16世の話]
くみちょのルイ16世は本当に素晴らしいなぁと、全力でリスペクトしています。何がいいかって、言葉は悪いけれど「バカ殿」に徹底しているのがイイ。大劇場の映像を観た時に、夜の散歩の場面のあのはではでしいコートがすごい違和感だったんですね?だって原作どおりで行くなら「ご自分は質素なコート一枚で」なんだよ?あー、またおかしく倒錯しているんだなぁここは、と思っていたんです。が、東上して観たら、あの場面はあのコートで正解なんだと強く思いました。
で、この夜の散歩の場面でアントワネットの事を「あれ」と呼ぶルイ16世。でもこの「あれ」って自分の妻、家内を呼ぶ「あれ」じゃなくて、本当に指示代名詞にすぎない「あれ」になっているのがすごいなぁと思いました。あるいは「あれ」と指示代名詞以上で呼ぶことができないルイ16世、「あれ」としか呼べない隔たり。多分、この夫婦は「陛下」「王妃」としか呼び合えないんじゃないかなぁと。国王夫妻ではあっても、夫婦ではないのかもしれない。
それがチュイリュリー宮で国王は初めて(多分)「あれ」を「アントワネット」と呼ぶ。「アントワネット、ありがとう」と。なんだかそこにものすごくぐぐぐーっとキテしまったんですね。こうしてくつろぐのが初めて、その時ふたりは初めて夫婦となった。
と、言いつつも実はこれは宝塚の歌舞伎・ベルばらにおける切り刻み製法によって生まれたものだなぁと思うのです。多分、これまでの宝塚のベルばら脚本アーカイブを探せば、チュイリュリー宮以前で、ルイ16世が王妃を「アントワネット」と呼んだ場面があったのかもしれない。そもそも植田翁とかがそういう「他人称」にこだわりをもってちゃんと構築しているとは信じがたいし(もしそうだったらそれはそれですごいけれどね)。故意か偶然かはさておいても(私の確認できている範囲では)、ルイ16世は妻を「あれ」と呼び「王妃」と呼ぶ。そして最後の最期で「アントワネット」とその名を呼ぶ。その事に気付かせてくれたくみちょはやっぱりすごいなぁと思うのです。ほんとグッときた。
ところで「アントワネット」は、姓?名?いや私最初は姓だと思って、フェルゼンが名前を呼んでと言われて「マリー・アントワネット」と姓名で呼んじゃうのに「うわー、アントワネット的にはそれって萎え(笑)なんじゃね?」と思っていたんですが、「マリー・アントワネット」が名ならば、別に萎えはしないよね?そして「名前を呼んで」と願っていたアントワネットに、その夫であるルイ16世が最後の最後で名を呼んだなぁと思うと更にぐっときます。
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02月25日(土)
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