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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■金城武とクー・チェンドン(聯合報)
アイス・バケット・チャレンジに対する金城武の行動は、
日本でも大きな反響を呼んでいますね。
ツイッターやフェイスブックでこんなに彼のことがどっと流れることなど
経験ありません。
心が男前、成熟した人格等々、内面的に優れていることを称賛するものが多いですが、
その彼も、初めからそうだったわけではない、と、
新人時代から記者としてつきあい、見てきた台湾の王雅蘭記者が、
最近、ジャッキー・チェンの息子のファン・ズーミンとともに
中華圏の芸能界を震撼させている、台湾の人気若手俳優クー・チェンドンのこととあわせて
語った記事がアップされています。
取材の内幕:金城武の氷水とクー・チェンドンの毒の火
「ズーミン、チェンドン違法薬物事件」は芸能界を驚愕させ、マスコミは大忙しになった。
ニュースの真相の追求だけでなく、今後の見通しを占い、原因の分析もしなければならない。
取材記者たちは目をしばしばさせて慌てふためいている。
金城武がアイス・バケット・チャレンジをおこなったのは、このタイミングでだった。
見た人は心和ませ、そして水を節約しつつALS患者への支持を訴えながらも、
次の者を指名しなかった独特のやり方に、すっかりやられてしまった。
2011年、金城武が主演した映画「武侠」が、カンヌで大々的な記者発表をおこなった。
彼の魅力はカンヌから一路台湾へと勢いよく延焼する。
だが、「武侠」の興行成績は、新人クー・チェンドン主演の
「あのころ、君を追いかけた」に遠く及ばなかった。
これがスターの運勢
金城武のスターとしての運勢は、実はクー・チェンドンよりずっと良くない。
デビューするとすぐアイドルとして売り出されたものの、特筆することない長い日々を過ごす。
8時のドラマで端役を演じ、ベテラン監督にしごかれ、
「四小天王」時代も、ジミー・リン、ニッキー・ウー、スー・ヨウポンと並んで一番人気にはなれなかった。
動作がきびきびしていない彼は香港や大陸でアクション映画を撮り、結構けがをしている。
彼が古傷のせいで神経が圧迫され、足の指がしびれてしまい、
マネジャーが大変心配したことがあった。
私が良い先生を知っていたので、ある月のない風の強い夜、
みんなでこっそりと整脊療法のために出かけた。
その日、金城武は先生の荒療治に幾度か声をあげた。
私はマネジャーから、決して口外しないよう脅され≠ス。
このときのことを思い出すと、ほんわりした気持ちになる
(アイス・バケット・チャレンジの彼が素敵だったからだけではない)。
そして大スターと過去に渡り合った日々が思い起こされるのである。
彼はとても人間味があり、たまに冗談も言い、することなすことがきっぱりしていた。
例えば「武侠」の記者会見のとき、私が一番彼に質問したかったのは「ギフトガール」盗撮の真相だった。
現場にはピーター・チャン監督、ドニー・イェン、ジミー・ウオングといった
国際的な面々がずらりと並んでいたため、
それを気にして私の質問は遠回しの回りくどいものになり始めていた。
すると金城武がきっぱりと言った。
「構いませんよ、あなたは一体何が聞きたいの?」
そこで私はスキャンダルのことを質問した。
司会の黄子佼の助け舟ををさえぎると、彼は明快に説明をし、
私の仕事に必要な答えをくれ、満場の心も掴んでしまった。
とはいえ、ここ数年、神秘なままでいたがる金城武が、
指名を受けて、本当にアイス・バケット・チャレンジの動画を撮るとは、
多くの人にとってやはり大変意外だったろう。
私は、1つにはチャリティーの気持ちから、2つには興味を抱いたから、
3つめには時間があり、別にやってはいけないということはないと思ったからだと考える。
金城武は以前から思いやりのある人なのだ。
昔、彼はファンに追いかけられるのを恐れ、彼らをまいてしまえないことをとにかく心配していたのに、
道路にいる子犬を助けるため車を降りて、道路の端まで連れていったりしていた。
みんなその運のいい子犬を羨ましがったものだ。
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08月24日(日)
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