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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■香港「JET」4月号の記事1
香港の「JET」最新4月号(128)の表紙に久々の金城武登場!
アップされた記事の一部によると、取材のクレジットは、
text : 伍月 / photo : Andoni & Arantxa
hair & make up : Mr. Eito Furukubo
location : Armani Hotel Milano / wardrobe : Giorgio Armani
とあります。
すると、これもアルマーニホテルであのときに?
なんで、こんなに小出ししてくるんでしょう?
ともあれ、インタビューの前の文章を先に訳してみました。
タイトル「無念」の念は考え、思い、気づかい。
ときは1993年。
金城武は「ワンダーガールズ」の続編「ワンダーガールズ2」
(チン・シウトン、ジョニー・トー監督、1993)で、初めて映画館のスクリーンに姿を見せた。
今ではまず見ることができないであろう役柄で。
青年・長空は心が善良だったが、浄水会社のオーナーである黒武士に利用され、
反政府の精神的リーダーに祭り上げられてしまい、
政府の抹殺対象リストに載ることになる。
財閥は水源を利用して値を釣り上げ私腹を肥やしている。
きれいな水源を探し出すようにと言われた反政府の若者たちは軍に反抗し、
放射能によって死んだり、軍隊に虐殺されたりしていった。
「あなた方は私たちを守るために銃を手にしていると言っているのではありませんか。
なのに、なぜ決して見つからない水源を探せと強要するのですか?」
長空の言葉が終わらないうちに、軍隊は銃撃を開始した。
「なぜ、なぜ私たちを撃つのか?」
――ト―さん、いいぞ!
また、あの滑稽に立ち回る彼がいる。
「金城武の香港犯罪ファイル」(陳勲奇監督、1994)では、彼は精神科医役だ。
アニタ・ユンの空想の中で一緒にダンスを踊り、その後、強姦魔事件が起きたとき、
この美男子がなんと犯人だと誤解されてしまう。
彼の暗い曖昧さは、後に「パラダイス!」(パトリック・ヤウ監督、1997)で大いに生かされることになる。
97年の香港返還の瞬間にのみ、銀河映像はこのような金城武の異色作を撮り得たのである。
この後の「ターンレフト、ターンライト」(ジョニー・トー、ワイ・カーファイ監督、2003)になると、
彼の質朴な文化人的気質に支えられたものになっており、既に前作とは違ってしまっている。
ウォン・カーウァイの「恋する惑星」(1994)と「天使の涙」(1995)を落としてはなるまい。
「天使の涙」では、撮影期間がいつも長すぎるウォン監督は、
金城武が途中で髪を金髪に染めてしまったために、
髪の色を自然に変わってしまったことにむりやりしてしまった。
カルトな監督の作品の中でも一番カルトな作品になったのである。
どちらの作品でも名前は何志武で、
「恋する惑星」では、メイに振られた「どんどん三浦友和とは似ていなくなった」失恋警官223号であり、
「天使の涙」ではチャーリー・ヤンに片思いする口のきけない青年で、
夜になると人の店に入り込んで仕事をする。
何志武のモノローグである。
「失恋するのはつらい。でも、ぼくは気にしない。
あの日から、金髪が消えてしまった。ぼくの初恋のように。
ぼくは前は無責任だったと思う。他の人の店を勝手に開けたりしてはいけない。
どの店にも感情があるからだ。それに気がついたのはぼくにとって大きなことだった。
ぼくは変わらなくちゃと決心した」
同時に、ウォンカーウァイの映画の中でも最も感動的な父子の愛についても
彼はモノローグで語る。
「写真をたくさん撮ると、寿命が短くなるらしい。本当かどうかは知らない。
ある晩、父さんが気分が悪いと言ったので、ぼくは病院へ連れて行った。
そしてまもなく父さんは死んだ。
こんなに長いこと、父さんがいたので、ぼくは自分のことをずっと子どもだと思っていた。
何があっても父さんが助けてくれたからだ。
その日の夜、父さんのものを片づけていたとき、初めて自分が大人になったと感じた。
大人になりたくなかった。ずっと父さんに一緒にいてほしかった」
前世紀、金城武が初めてぼくらを泣かせた瞬間だ。
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03月31日(日)
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