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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■新しい10年(精品購物指南)
10月31日に画像とリンクを張った「精品購物指南 LIFE STYLE」誌10月29日号の記事本文です。
金城武 新しい10年の味わいを探し求めて
地球外生物ではないかと思うほどかっこいい金城武は、
この2年ほど、突然焦りを覚え、
サンドラ・ウーとおしゃべりしているとき、指折り数えてこう言った。
「30歳からは1年に1本、40歳になっても10本じゃないか……」
主演賞女優は笑ってさえぎった。
「大丈夫大丈夫、あなたは40歳になってもハンサムよ」
金城武は笑いながら訂正した。
「やっぱり違いますよ、この10年とこれからの10年では……味が違うでしょう」
――だから39歳になった今年、彼はずっとその年齢の「味」が
今の自分に一番ぴったり合う脚本を探し求めている。
ちょうど、20代のときの「恋する惑星」や「君のいた永遠」、
30歳になってからの「赤壁」「投名状」「武侠」のような。
だが、彼はそれぞれの「10年」はそれぞれに違っていてほしいのだ。
決して同じことの繰り返しではなく。
なぜなら、
「もし10年前だったら、トニー・レオンは『ラスト、コーション』の出演を
受けなかったかもしれない……だから、経験によって人はよりよく変わっていくんだよ」
「熱くなりにくい内向的な人間の場合、
『決定』に到る道はいつもごちゃごちゃしている」
「武侠」の�四川版コナン�の後、ファンは彼の新作をずっと待ち焦がれている。
あの「10年で10本しか出ないなんて少なすぎる」と嘆いた金城武は
どこに行ったのだろう?
「実はずっと脚本を読んでいます……
初めのころはコメディがやってみたいと言ったこともあります。
ただ、合う脚本に全然出会えてないだけなんです。
だから焦らないでいこうと。
本当に今の自分に合った役で、いいストーリーに本当に出あうまで待ちます。
いつか必ず縁があると思います」
「縁があった」と彼に思わせることがどんなに難しいかについて、
最も発言権があるのは、「如果・愛」「投名状」「武侠」で仕事をした監督ピーター・チャンである。
「『投名状』では行ったり来たりして何度も話をした。
日本にまで飛んで行って�密談�までして、やっとのことで、
彼から『OK、やりますよ!』と電話が来たんだよ」
これが、内向的な性格で、生まれつき熱くなりにくい金城武の普段の状態なのだ。
「ぼくはいつも、うまく出来ずに恥をかくんじゃないかと心配なんです。
ほら、熱くなりにくい内向的な人間は、『決まる』までの道はいつもまっすぐじゃないんですよ」
しかし、もしここで、この蔡康永が「最も電力を放つ男性スター�1」と評し、
大S小Sによって「究極の理想の結婚相手」とされた大帥哥が
本当に演技が「うまくできない」のだと考えたら、間違いである。
ピーター・チャンはこう言っている。
「本当に『如果・愛』が好きな人とこの映画を理解している人が一番認めているのは、
決まって金城武なんだ。
私もジョウ・シュンも、合格点と言うにすぎない」
ウォン・カーウァイも、こう評している。
「レスリー・チャンの目には物語があり、トニー・レオンの目にはブラックホールがあり、
金城武の目には人生がある」
――例えば「恋する惑星」でパイナップルの缶詰の馬鹿食いと
「天使の涙」での豚のマッサージという�人生経験�は、どちらも彼のアイディアなのだ。
彼は依然、アジアでほぼ一番控えめでミステリアスなトップ男優である。
シルビア・チャンの言葉を借りると、「彼はいつも別の周波数にいる」となるし、
サンドラ・ウーも、「地球はすごく危険だから、すぐ火星に帰りなさ!」と彼をからかう。
その恋愛、住んでいるところ、付き合い……は長年の謎であり、
映画出演のために姿を現しても、ホテルと撮影所の二点間移動だけ。
「外に出ると、スタッフに迷惑をかけてしまうからですよ」
あるとき、しばらくの間、映画の製作発表で隣に座っていたアンディ・ラウのように、
機嫌よくに話をしてみようとしたことがある。
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11月03日(土)
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