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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■VOGUE台湾10月号C
VOGUE続きで最後。あ、あと、民国100年の特刊の記事がある。


 p160
 
誇りに思うこと? 自分で自分を誇りに思うと言う人なんかいないでしょ、
自慢に思うというならわかるけど。
ぼくの自慢は、こんな素敵なスタッフがずっとそばにいてくれてることです。
この人たちがいるから、こういう仕事のチャンスがあるのだし、今があるんだと思います。
だから、もしどうしても誇りを言わなきゃいけないなら、
ぼくの誇りは、ずっととても幸運で来られたということですね。

 p163
 
もし、2つに分けなきゃならないなら、自分は縁を信じる方に入ると思います。
そしてどんどん信じるようになってる。
暮らしの中のほとんどのことは縁だから。
直感も一種の縁だと思います。
ただ、縁が濃いか薄いか、長いか短いかだけなんです。――金城武

今の自分は思ってもみなかったなあ。
最初はただ単にバイクが買いたくて契約しただけで、
買えたら、さっと消えられると思ってました。
それがなんと、こんなに契約を長く続けなくてもバイクは買えるようになったのに、
運命にどんどん前に押されて、後悔するひまなく、もう入り込んじゃっていたんです。
だから、神様に感謝してます、ずっとこんなに幸運でやってこられたというのは。
だから、どうして今こうなったかというと、
人生には不測の事態が起きるってことですね(笑)。

 P164
 
「投名状(ウォーロード)」と「赤壁(レッドクリフ)」で、現場での監督の様子を見てから、
監督になりたいという考えは捨てました。
だって、本当に大変なんですよ。あのプレッシャーは恐怖ですね。
何千人も現場にいて、混乱している状態で、
俳優が10人以上も全員準備を終えて出番を待ってる。
これを最後までやるというのは、それだけで素晴らしいことだと思います。

何も大作じゃなくてもいいんじゃないかって?
うーん、もちろん自分ができるかどうか試してみたいと思うことも、たまにはあるけれど、
でも絶対にやるんだっていうふうにはなれないと感じます。
でも、やっぱり縁を待たないと、いい……、何と言ったらいいかな、
いいチームに出会えるかどうか考えないと。
無理して頑張るのは好きじゃないので、こういうことは、
できるときが来たら、やります。

 P165
 
今、環境がめまぐるしく変わっていく中で、変わっているからこそ、何かできる、
新しいものを創り出すチャンスがあると感じる人がいます。
でも、ぼくはどちらかというと、環境が変わってどうなるのか見て、
少し落ち着いた頃に、何をするか考える方ですね。
ただ、考え付いたときには、環境がまた変わってしまっているかもしれないけど(笑)。

 P167
 
この仕事って、すごくきついんですよ。
もちろん、他のスタッフの人たちに比べたら、ぼくらはもう楽だと言えますけど。
ぼくがずっと続けていけるのは、
周りの人たちを不愉快にさせたくないという気持ちが支えています。
みんなが楽しめないと、とてもとても辛いから。

 P169
 
自分の人生を変えようとは思わないですね。
生きる過程で起こったことが、それがいいことであれ悪いことであれ、
今の自分を作っているんですから。
ずっと楽しいだけの人がいないないように、常に上がったり下がったりがあり、
愉快だったり不愉快だったりがある。それがつまり、人生でしょう。――金城武

よく聞かれるんです、他の表現方法を試してみたいと思わないのかって。
例えば舞台演劇とか。
思わない、全然やりたいと思いません。
だって、それは自分にはできないとわかっているから。
できない以上、あえて自分を辛い目に合わせる必要はないでしょう。
それに、カメラを使う演技を、まだ完全にやりつくしてはいないのだから、
当然、まずこちらに専念すべきです。
そのことで言うと、最近、急に、ぼくらはカメラで作品を作り上げるんだなと思ったんです。
そうであるならカメラの裏側のことは、実は重要なのだろうか?って。

 P170
 

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10月26日(水)
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