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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■VOGUE台湾10月号@
「VOGUE台湾」10月号を注文した方にはそろそろみなさん届いた頃だろうと思います。
私のところにもやってきました。
眉にしわよせた写真は見てて肩に力が入るので、何枚もあるとちと疲れますが、
実物を見てみたら、同じ写真なのに、ネットで見てたときより、なんだかいい!
なんだろ。大きさのせいかしら。

ちょうど台湾旅行中の娘たちに頼んで買ってきてもらいました。
お任せしたら、日本のショップでは購入をためらった別冊付きのと、
5種類だと思ったら、もう1つあった! の6番目のがやってきました。

別冊はこんなに大きかったのだ……重い……実に重い…… 
  

しかし、表紙と1枚ぐらい写真かと思いきや、まず、表紙回顧のページに数点コメント付きであり、
   
   
あの懐かしの写真が1点、当然特大サイズであり、
   

さらに、本誌と同じ写真ですが、これも特大サイズになって6ページあり、
記事も本誌と違うのがついていたので、得した! と思ったけれど、今後の保存は難問です。
   

これが6番目の表紙。どれもピンボケですみません。
   
VOGUE、すごい……

さて、本誌の記事の訳ですが、どなたかが振ってくださっていたようですが、
いつもながら、VOGUEの記事って難しい。
意味もとりにくいけれど、わかっても日本語がサマにならない〜
修行せねば。

何度かに分けます。


金城武と向き合って

金城武はどんどん肩の力が抜けてきたように感じる。
よく話すようになったし、表情もずっと豊かになった。
デビューして21年、男としての魅力がよりはっきりしてきた。
そんな金城武は、やはり、他に2人といない、金城武である。

インタビューが終わったとき、彼は不意にこう言った。
ぼくらはみんな、自分がどんな人間か、他人に定義してもらってるみたいだね。
あなたはぼくのことをこういう人間だと思うかもしれないけど、
別の人はああいう人間だと思う。
それぞれの視点から見て、ぼくがどんな人間であるか「定義」する。
だから。
だから、つまり……自由に定義してね。
彼はしかめつらをしてみせた。そしてわははと笑った。

東京の撮影スタジオには、前と同じように、あの、おなじみの金城武がいた。
他の人たちがパソコンを前に写真について意見を闘わせているとき、
彼はその空間を、退屈で仕方ないように行ったり来たりする。
時折、スタッフと一言二言言葉を交わし、
また時折、モニターに映った自分に視線を向ける。
けれど、ただ目を向けただけで、目を向けた先がたまたまそこだったというだけであり、
モニターに映っているその人物には、大して興味がないようだ。

彼は写真嫌いで有名だが、それは撮られるのが下手ということではない。
事実、彼がのろのろと撮影場所に行き、自然にカメラに目を向けると、
ある種の凝集力が空気中に瞬時に形成され、無視できぬ存在感を放つのだ。
彼はただ、撮影ということがあまり好きではないだけなのだ――
現場で「面白い」と感じられなければ。

例えば、先刻の撮影では、ソファーがまっすぐ置かれて、
彼はその左端に座ったり、右端に座ったり、椅子の背に腰かけたりもしたのだが、
突然カメラマンに、ソファーを立ててはどうだろうと言い出した。
そして面白がって、ソファーにすっぽりはまりこんだ。
これはほんのちょっと変えてみただけに見えるかもしれないが、
しかし、撮影に向かう気持ちははっきり変わるのだ。

ぼくはこういう遊びのある写真が割に好きなんです。
後で彼が言った。
その感じというのは演技と同じで、面白いアイディアを思い付くと、楽しんでやれるし、
その後もずっと、楽しくできるんですよ。

午後2時、私たちはスタジオのメイク室にある長テーブルで、
すっかり遅くなってしまった昼食をとりながらインタビューしていた。
これは言わなくてはいけないと思うのだが、金城武のインタビューは
一種、喜びであると同時に、大変気のもめる経験でもある。

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10月20日(木)
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