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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■天健娯楽の記事(徐百九)
ちょっと遅くなりましたが、最初に出た、徐百九記事です。
これが一番まとまっているかな。

ピーター・チャン監督、ドニー・イェン、金城武、タン・ウェイ、
ジミー・ウォング、恵英紅、李小冉出演のアクション大作「武侠」は、7月4日、全国公開される。

タン・ウェイの“絶望の主婦”役姿公開に続き、
“四川のコナン”金城武の姿もついに明らかにされた。
劇中、彼は骨董物の麦わら帽子をかぶり、
一日中異常な精神状態で、話す言葉は四川方言、「検死」の悪夢の連続。
ピーター・チャンの“医学的武侠”の部分において、最も重要な味付けを担う役である。

第64回カンヌ映画祭、中国語映画唯一のノミネート作品として、
「武侠」は、星美影業有限公司、我們制作有限公司、鼎盛文化産業投資有限公司、
江蘇広電幸福藍海影視集団、それに雲南電影集団が共同で製作した。

骨董物の麦わら帽子は、いつも小型金庫と一緒

「金城武の衣装は1種類だけだが、頭のてっぺんから足の先までぜいたく品ばかりです」
と服装指導の呉里ロは打ち明ける。
金城武の衣装は、見かけは質素だが、上から下まで、外も中も、正真正銘の骨董品だ。
「眼鏡の他に我々が一番心を砕いたのは、あの帽子でした。
高価であるけでなく、もっと重要なのは、世界にあれ1つしかないということです。
だから我々は特別に小型金庫を用意して、
撮影期間中は、金城武が行くところ、必ず金庫がついていったものです」

“つば広で、光をよく通す”麦わら帽子を手に入れるため、
呉里ロは世界各地の骨董の帽子を見て回った。
「最終的にはアメリカで30数個注文しました。1つ四、五千元しました」
実は金城武が劇中で被っている帽子は、クランクイン前はまだ飛行機の中で、
間に合うかどうか心配していたのだと、呉里ロは言う。
「でも、うまい具合に、金城武が衣装を着て、眼鏡をかけ、
現場に行く準備をしているところに届いたんです」

“産婦人科医師”と自嘲

「かっこよくてはダメ、変な感じに」というのがピーター・チャンの、
金城武のスタイリングに対する基本的要求だった。
「一目見て、“敬遠したくなる変なおじさん”であるべきだ」
だが、金城武が衣装合わせの折、小さな眼鏡をかけ、小さな鞄を肩にかけると、
ピーター・チャンは笑って、共産主義者≠ンたいだと言った。
すると金城武はまじめくさって反論した。
「実は私は産婦人科の医師なのです」

大車輪で検死100回

開幕の大規模な「広場での検死」シーンの他に、
「現場検死」と「死体置き場での検死」など、全編で3つの“死体”とのシーンがある。
全部特殊素材で合成されたものであるとはいえ、
新鮮≠ネ品質を保証するには、必ず1日以内に撮影を済ませなければならない。
その結果、金城武はその日、3つの大がかりなシーンで合計100カット撮影せねばならず、
名実ともに検死大王≠ニなったのである。
翌日の撮影開始のときになっても、彼はまだ胸がどきどきしていた。
というのは、前夜、たびたび悪夢にみまわれたからである。

検死場面は、映画の中の重要度がきわめて高いので、
撮影班は慎重の上にも慎重を重ねて取り扱った。
「県の病院から外科の医師に特に依頼して、
事前に金城武に一対一で訓練をほどこしてもらいました。
開腹から見本採取まで、どの動作も本物らしくしました。
カメラのこちらで見ていて、彼はまるでドクター・ハウスだと何度も思いましたよ」
とピーター・チャンは言った。

金城武=北野武+チャウ・シンチー?

「武侠」がカンヌで上映されるや、金城武の四川語が
全マスコミの焦点となってしまったかのようだ。
だが、実はクランクインしたときには、ピーター・チャンは
金城武の役に方言を話させることにはしていなかったのだ。

「実は金城武は、クランクイン以後、ずっと自分の感覚をつかめないでいました。
ずっと脚本を疑い、役を疑い、自分自身をも疑っていましたね。
私は外形を変えることで、彼に少し安心感を与えてやりたいと思ったんです。

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06月05日(日)
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