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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■チン・シウトン、「投名状」のアクションを語る●走るウーヤン
旧聞に属しますが、「投名状」で大変苦労したという
アクションのチン・シウトンの話を残しときます。
(ピーターさんつながりというわけでもないけれど)
それにしても、このプレミアからもう3年なんですか!!


チン・シウトン「投名状」を語る

12月6日夜、武侠歴史巨編「投名状」が、
北京で盛大なワールドプレミアを挙行する。
大勢のキャスト、スタッフも次々と北京に到着した。
アクション監督のチン・シウトンはプレミアの前日、
新浪娯楽による独占インタビューで、
「投名状」は自分にとって、全く新しい試みであり、
最大の困難は、型を使わずに、型のあるアクションよりも良いものにするという
ピーター・チャンの要求にこたえることだったと語った。

乱れの中の秩序こそ最重要

チン・シウトン設計のアクションは、
これまで軽やかで人間離れしたものとして賞賛されてきたが、
今回、「投名状」の撮影では、監督のピーター・チャンから、まずこう言われた。
いわく、ワイヤーを使わない、型を全く感じさせない、
あまり振り付けしすぎないものに。
「これは確かに少々きつかったね」とチン・シウトンは言った。

「アクション設計はちょっと大変だったよ。
というのは、型を使わないと、あちこち、めりはりのないものになってしまいがちだからだ。
事細かに振りをつけるのも、全然つけないのも、どちらもだめだ。
乱れた中に秩序があるのが一番大事なんだ。
そうでないと、武器はみんな本物を使うから、ケガをしてしまう。
我々は図を描き、位置をはっきりと決め、
しかし俳優の動き方は大体決めるだけにしておいた」
これがチン・シウトンが最後にたどりついた折衷策だった。

谷で食糧を奪うシーン、蘇城の大戦、それに金城武とジェット・リーの最後の対決は、
最終的にチン・シウトンが非常に満足しているシーンである。

わざと血なまぐさくするのではない

自身が確立した作風を変えることについて、
チン・シウトンは、「大変いい経験」だと考えている。
「ずっと同じ作風だったから、今回は大転換する。
それに今、テレビドラマはワイヤーだらけだ。
映画、特に時代劇は国際化し、絶えず新しいものを追求していかなければならない。
昔ながらのものばかりではだめだ。
私が昔使ったようなものは、今の中国のテレビドラマで全部見られる。
変化こそ生きる道だ。
それにいつも時代劇ばかりで、あっち飛びこっち飛びの武侠物は、もう飽き飽きした。
現代物も手がけてみたいし、毎回、違ったものでありたい」

世界の市場で認められることは、「投名状」にとって、国内での成功に劣らない。
外国の観客は一体、人間離れしたアクションシーンを好むのか、
それともこのような本物の、力と力の戦いを見せるアクション映画を好むのか?
チン・シウトンは、内容次第だと考えている。
「スター・ウォーズ」なら、当然びゅんびゅん飛び回るアクションは欠かせない。
だが、総じて言えば、今の観客はやはりリアルな方を好んでいる。

また、「投名状」のプロモーションフィルムが公開されると、
血なまぐさすぎるという批判があったが、チン・シウトンは驚かない。
「まだ通して全部は見ていないが、撮影していたとき、監督は、非常にリアルで、
戦争の残酷さが伝わるようなものであることを望んでいた。
国によって、映画審査と上映の基準は違うと思う。
どのように手を入れるのか、私は知らないが、
『投名状』が血なまぐささを売り物にする映画ではないことは断言できる」

ピーター・チャンは、良いものになりさえすればよい

周知のことだが、ピーター・チャン監督は武侠映画を手がけたことはない。
チン・シウトンの見るところ、「投名状」は厳格な意味での武侠映画ではないが、
アクションは重要な要素である。
2人の間の調整とコミュニケーションが映画の質に影響するのは言うまでもない。
チン・シウトンは、ピーター・チャンはアクション映画の経験はないが、
そのアクションがいいか悪いかはよく分かると言う。

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09月19日(日)
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