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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■金城武ミニストーリーB
本人が全然姿を現わさないので、自然こちらも閑古鳥が鳴いております。
この前の氷河期には、さびしいファン仲間を励ますつもりもあって、
せっせとネタを探しては更新しておりましたが、
それももうエネルギーなくなってきましたし、
いいよ、気の済んだとき出てきて……気分になっております。
とはいえ、新年なのに、1か月に2回しか更新してないのはいかにもうら寂しい。
というわけで、無理やりもう1回……
以前、「金城武ミニストーリー」としてご紹介した、
フーロン時代の同僚のブログ記事が更新され、
またまた若い武の可愛いエピソードが読めるのを、少し前にDolphinさんが教えてくださいました。
そのとき、大体は訳出してくださっていますが、
(1)から(4)まで紹介しているので、
これも、こちらでも全文訳出で掲載させていただこうと思います。
(ブログ主さんにはお知らせして)
(5)君の出世に8000元賭けよう!「金城武テレホンカード」
1993年12月のこと、金城武はデビューして1年を過ぎ、ちょっとは名も売れてきた。
そこで、フーロンは彼のためにテレホンカードセットを発行することにした。
これは、国内の芸能人が個人のテレホンカードを発行した最初の例だと言ってよい。
その頃はまだ携帯電話が一般に普及していなかったので、
公衆電話をかけるときは、必ずテレホンカードが必要だった。
当時のテレカは今とは違う。
あの頃の初代テレカはカード上に磁気テープがあり、
残額がいくらなのか、はっきり表示された。
今の中学生では使ったことのある者は少ないと思う。
金城武テレカも初代のもので、ぼくも使ったことがなかった
(今は使えるところがなくなってしまった)。
このテレホンカードブックにはテレホンカードが2枚ついていて、
どちらも額面はたった20元だった(町で買うテレカは100元)
その他に4枚の「コレクションカード」と金城武の写真。
(コレクションカードは電話はかけられないふつうのカードだ)
何ページもない薄いものだったが、印刷と造本は非常にきれいで、
写真も、名カメラマンの陳文彬氏が手がけている。
このテレホカードブックは「限定10000部」とうたっていた。
国内で7000部、国外で3000部、表紙に1冊1冊、ナンバーが打ってある。
定価は800元だ。
これが発行されると、会社は社員に購入するよう強く勧めたが、
なかには「40元分しか使えないテレカを800元で売る」のは高すぎる、と思う者もいたし、
「人気が落ちたら、ただの壁紙になってしまわないか」と、嫌味っぽく言う者もいた。
だから、買った者も、決して喜び勇んでというわけではなかったので、
金城武はちょっとばかり気落ちしていた。
ある日のこと、彼はテレカブックを何冊か抱えてやってくると、ぼくに売り込みを始めた。
「TOMOさん、景気付けに、お願い!」
ぼくはページを繰ってみて、
自分がもう「スターに熱をあげる」年頃をとっくに卒業してしまったと思った。
買えるわけないよ。
「限定版だから、きっと値段があがるよ!」
金城武は大きな目でぼくを見つめて、真剣に勧める。
このとき、ぼくは、もし断ったら、この子をきっと悲しませるだろうと思ったのだ。
それでこう言った。
「よし! 10冊くれ! 君が人気者になるのに賭けることにする!」
本当を言うと、この800元は、当時給料があまり高くなかったぼくには大金と言ってよかった。
(だから、心の中では血を流していたわけだ)
金城武は驚喜してお礼を言った。
そして、ぼくの隣に座ると、全部の表紙とテレホンカードにサインをした。
サインしながら、ぼくに言った。
「がんばるよ! 絶対、失望させないから!」
今、金城武は国際的大スターになった。
もともと、彼を励ますために10冊まとめ買いしたテレホンカードブックはもう絶版で、
かなりな値打ち物になっているはずである。
干支の記念紙幣は毎年値が上がっているが、最近などは12万から18万セットも発行している。
この金城武テレカは1万セットだけだ。
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01月31日(日)
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