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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■South China Morning Post紙の記事(香港)
South China Morning Postという香港の英字紙に、
クリスマスの頃、金城武の記事があったと、
レインボーママさんに教えていただき、
サイトで記事をいくつか読むことができました。
レインボーママさんが教えてくださった長めの記事が、
香港映画と武という視点が入っていて面白かったので、
訳してみました。
写真も素敵です(レインボーママさんから拝借)。

   
King of pain

酒に溺れる探偵という悲劇の役が、
金城武から力強い演技を引き出した

多くの人は、これは悪くない問題だと思うだろうが、
最新作の撮影現場で酒を飲んでいいと言われたとき、
金城武はちょっと心配になったという。

「セットに行ったらすぐ、飲み始める――メイクもしないうちに」
と、「傷城」でのことを、彼はこう話す。
禁酒主義者では全然ない(と、この俳優は認める)けれど、
それでも限度を超えていたようだ。
監督のアンドリュー・ラウとアラン・マックから、
ほめられたり、もっと飲むように促されたりしながら、
いくつかのシーンを酔っ払って演技したことを彼は思い出す。

「あの人たちはいつもぼくに飲めるかどうかと聞いていました」
33歳の男は言う。
「そしてこう言うんです、『大丈夫なら、もっと飲んで』。
ぼくが飲めないことをすごく心配していました」

これは金城の仕事中の話である。
彼は、恋人の死を受け入れようともがき、酒に溺れる私立探偵を演じている。
この悲しい出来事のせいで、この男は
将来を約束された警官の仕事を棒に振るのである。

「酒を飲むことは、この役の最大のチャレンジでした」
と、台北生まれの日中ハーフの俳優は語る。
「酔っぱらいを説得力を持って演じるのは大変です
――それがいつも酒びたりの人間となると、もっと難しい。
他の映画だったら、もっと嘘っぽくなったでしょうが、この映画は違いました。
深い悲しみと喪失を描くものだったからです。
理解してもらえるような演技ができるかどうか、不安でしたね」

金城が気に病む必要はなかった――
一風変わった人間役は、明らかに彼の得手だからだ。
ひょっとして、彼のピンナップボーイとしてのルックス、
あるいはなまりの強い広東語のためなのだろうか、
監督達は金城を、衝動的で純真で混沌とした人間として描きたがる。
ウォン・カーウァイなら、そのわけを十分答えてくれるだろう。
金城を「恋する惑星」でも「天使の涙」でも、期限切れのパイナップル缶を食べたり、
アイスクリーム販売車を乗っ取るシーンが印象的な、
変わり者役に使っているのだから。

かつて、金城は、(少なくとも香港では)ぼうっとした変人を当たり役とし、
一風変わった、どうしようもなくロマンティックな役を生き生きと演じて
ヒットを飛ばすスターだった。
その情熱をセンティメンタルな空想小説に紡ぎ出す、
「アンナ・マデリーナ」のシャイな、眼鏡をかけたピアノ調律師。
あるいはまた、靴をコレクションしながら地上で暮らす、「ラベンダー」の堕天使。

酔っ払うことはさておいて、「傷城」での金城の役は、
彼がここ数年、香港以外で演じてきた役に近い。
香港以外の監督と仕事をするときは、夢見がちな青年役に縛られない。
日本では、エイズになった恋人の面倒をみる気難しいミュージシャン役
(連続テレビドラマ「神様、もう少しだけ」)や、
銃を使いこなす超クールな殺し屋(2000年の「リターナー」)役の方が有名だ。
そして、もちろん、「LOVERS」の剣の達人がある。

香港では、この地で仕事するようになった当初から、
あるジャンルに固定されてしまっていることを、金城はよく承知している。
「役選びのはっきりした基準はないんです」
と彼は言う。
「やってみたいジャンルはいろいろあります――例えばコメディーとか。
アクション映画は……それもいいと思うけれど、そのジャンルのことをよく知らない。
恋愛ドラマもそう。
もし、役選びでぼくが気をつけるところがあるとすれば、

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01月17日(水)
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