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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■監督の信頼(刺馬)
「如果・愛 Prehaps Love」の成都での上映は、
大好評のうちに終わったようですが、観客数はたった60人なんだそうです。
幸運な60人。これがクチコミとなっていくのでしょう。
上映会の後の会見で、監督は武の演技を絶賛しており、
そのことはもう書きましたが、一応今日の前ふりとして、
少しだだけ違うバージョンをまず、記事より抜書きです。

ピーター・チャンは、金城武の作品での演技を絶賛した。
「実は金城武こそ、『如果・愛』の本当の主役なんだ。
林見東という役に対する彼の洞察は、私よりさらに透徹したものだった。
もし、彼がこんなにも適切に演じてくれなかったら、
きっと観客は、この役に疑問を抱いただろうと思う」

また、感嘆してさらにいわく、
映画には金城武がアドリブで言ったセリフがたくさんあり、
それらは、自分が延々と考え抜いたあげく要領を得なかったものを、
鋭く言い表しした言葉だったと。
(毎日新報 2005.11.1より)


で、30日にアップした「刺馬」の、より詳しいニュースです。

先日、ピーター・チャンは記者のインタビューを受けた際、
写実的な時代劇を準備中で、それは暴力的シーンがいっぱいの、
張徹の作品「刺馬」にインスピレーションを得たものだと明かした。
そして主演男優については、「金城武、彼しかいない」と決めているとのことだ。

この武侠映画はリアルさ≠重視するものだという。
「時代劇はたいていリアルではなく、ありえない世界を描いている。
ぼくは、生活に密着し、ディテールのしっかりした、昔の人がどんな食事をし、
どんな服装をしていたかわかるような時代劇が撮りたい」
とピーター・チャンは言う。

物語は清朝末期の乱世、3人の兄弟の愛憎を描く。
長兄は湖南の軍の士官であり、2人の兄弟は渡世の人間。
3人は手をたずさえ、共に太平軍討伐に加わる。
その後、末弟が長兄の妻を好きになり、戻ってきて長兄を刺殺するが、
結局「凌遅の刑」(体をバラバラに切る死刑。ウウ)で惨い最期を遂げる。
すなわち史上有名な刺馬≠フ話だ。

「人と人の間の争いと愛を描き、シーンの配置に力を入れる。
非常に男性的な、暴力に満ちたドラマで、
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』に少し似ている」
とピーター・チャンは語った。

また、出演者については、金城武に、3兄弟の内でも魅力があり、
理想を抱く長兄役でオファーするつもりだと述べた。
「なぜなら、ぼくは、今回彼の『如果・愛』での演技が、本当に気に入ったからだ。
それに彼が成熟し、スケールが大きくなったと実感したこともある」
(新快報 2005.11.2)


兄弟といっても、義兄弟(契りを交わした)なんですけどね。
とにかく、これこそうれしい話です。
その演技を高く評価して、全く違うタイプの作品に
再び起用したいと思われるなんて。
さんざん誉めていたのはお世辞じゃなかったんですね。
監督は、彼がその役を、真の意味で理解してくれたことが、
本当にうれしかったのでしょう。

武のほうも、次にどんな作品に出たらいいのかわからないくらい、
入り込んで演じきったというような感想が伝えられていますから、
返事は脚本を読んでからになるにしても、順調に行けば、
再びチャン監督との仕事になるのではないかしら。
私は痛い映画や、リアルな戦争映画、悲劇は苦手だけど、
実現するなら、がんばっていきます。
とても意欲的な企画だと思うし。


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11月02日(水)
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