ID:23473
武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「夜宴」のキャスティング話●「Perhaps Love」撮影中@A
「夜宴」のキャスティング話         0:30

以下の記事は、
香港の著名な脚本家ジミー・ガイが、「夜宴」の噂をタネに、
ハムレット劇の理想の配役を自由に述べた文章で、
ニュースというわけではありません。
リュウ・イエは、彼の「藍宇」で使っていますね。

ジミー・ガイ:「ハムレット」中国語版のドリームキャスト

報道によると、フォン・シャオガンが「夜宴」の製作準備中という。
風の便りでは、シェークスピアの「ハムレット」の翻案だそうだ。
これは面白そうだ。

「ハムレット」は数多くのシェークスピア劇の中でも、
人物の性格が最も複雑で、様々な演じ方が最もありうる戯曲である。
もしレベルを少し下げれば、大量殺人の大衆的復讐物語になってしまう
――9人の主な登場人物(と幽霊)が
1人を除いて最後には全員死んでしまうのだから
(だから中国の翻訳タイトルには「王子復讐記」というのがある)。
レベルは高くしなければならない。

また、十分ポストモダンでもありうる。
いわゆる忠義者や悪人はおらず、どの人物もそれぞれの問題をかかえ、
人生における道徳的黒白がつかないグレーゾーンで、
先も見えずもがいている。
彼らはみな、自分自身のチェス盤の駒に過ぎないのだ。
保身的な動機のもとでは、考えることさえ卑しい。

ニュースでは決定を待つ¥o演者の名前として、
金城武とコン・リーが飛び出している。
この伝統舞台劇においては、相当に優柔不断な1人の王子――
ハムレットは、ただの優柔不断にとどまってはいけない。
彼の殺意は事の推移と共に徐々に高まり、
夜宴の席でクライマックスに達するはずだ。

金城を持ってくることは、なんであれ、大変賢いスターの使い方である。
私としては、金城はやや爽やかすぎるのではないかと思うけれど。
芝居ということを考えると、柔弱さから強い殺気を持つようになる変化、
また自殺傾向から、生死構わずの捨て身への変化を演じるのは、
リュウ・イエが、本当は間違いない選択だろう。
本人にとっても挑戦になると思う。

そしてコン・リーは、まさに今の中国語映画界では
夫を裏切る王妃ガートルードの最高の人選だ。
シェークスピアのこの劇で最も魅力あるのは、
劇中の人物1人1人にドラマがあることで、
俳優が違えば、人物の内心の解釈も異なってくることだ。

王妃は、王の弟が自分の夫を毒殺した張本人だと
知っていたのかいないのか。
彼女はラストの直前でなんと毒酒をあおって死ぬが、
子の命を身を捨てて助けたいという意味だったのかどうか、
脚本にははっきりした説明は見られない。
復讐の中心となる王妃の演技が拙ければ、劇は台無しだ。

同様に、王位を継承した王の弟クローディアスと大臣のポリニウスも
また曖昧である。
2人の男が、もし一方が悪者でもう一方は愚か者だということになると、
劇は浅いものになるので、最も理想的なのは、
陳道明と葛優のキャスティングだろう。
さらに姜文が幽霊なら一流である。

ああ、もう1人の重要人物はもちろん、王子を深く貞淑に愛し、
死ぬまで愛を貫く大臣の娘オフィーリアだが、
これは、おそらくフェイ・ウォン以外にないだろう。
このリストに、もしチャン・チェンを王子の親友ホレイショとし、
エディソン・チャンが大臣の息子レアティーズを演じれば完璧となる。
隣国の王子フォーティンブラスにはウォン・ビンが客演してもいいだろう。

これらの者達は演劇学校時代にこの芝居をやっているだろうか?
(南方都市報 2005.1.25)



「Perhaps Love」撮影中   22:00

「Perhaps Love」がすでに撮影中というニュースが2つほど。
こちらの方が時間が早そうですので、まずこれから。

@「如果愛」北京で秘密裏にクランクイン
ジョウ・シュンと金城武はラブストーリーもダンスも

香港の名監督ピーター・チャンの初の内地進出作、「如果愛」は
クランクイン前から高い関心を呼んでいた。

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