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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■推薦!「不夜城」
1998年の武の話をしたので、当時の映画「不夜城」に関する話題を。
ただし、文章は新しいもので、
先日、よそ様で張ってくださっていたURLで飛んだ先、
天極Yeskyという大陸サイト掲載の記事です。
DVDの推薦欄?で「不夜城」について書いています。
推薦 アジア随一のクールなマフィア映画――「不夜城」!
「不夜城」を初めて見たのがいつだったか、
またこれまで何べん繰り返して見たかは記憶にない。
ただ覚えているのは、初めてこの作品を見たとき、
ものすごく興奮し、25分見たところで一時停止して、
気持ちを落ち着かせてから、続きを見たことだ。
以後、ほとんど2週間ごとに見直したものだ。
これはマフィア映画だが、非常に特別なマフィア映画である。
マフィアを美化していないし、おとしめてもいない。
全編を満たしているのは、暴力ではなく、実に冷え冷えとした感情である。
この映画が好きな友人達は、文芸マフィア映画≠ニ呼ぶ。
私もその呼び名に賛成だ。
これは、私が思わず涙ぐんでしまった、唯一のマフィア映画なのだ。
香港のリー・チーガイが招かれて日本で監督し、
香港、台湾、大陸、日本から出演者・スタッフが参集した。
だから、この作品の国籍を言うのは難しく、
アジア映画としか呼べないのである。
音楽と主題歌がすばらしい。
ストーリーラインも、ラストシーンがやや瑕だが、筋道立っている。
名作と言えるだろう。
映画そのものについては多くを語るまい。
ただ一言――クール! とのみ。
私は討論の場で、しばしばこの作品のことを持ち出したものだが、
ほとんど関心を持たれなかった。
この映画を見て好きだという者も、決して多くないようだし、
賞にもめぐまれていない。
私に言わせれば、この映画は、最もないがしろにされているアジア映画だ。
内容ではなく、スタッフと出演者の概要を述べて、
映画のおおよその輪郭を伝えてみようと思う。
スタッフ
原作:馳星周
なんともまあ、変ちくりんな名前だが、日本人である。
わが国のチャウ・シンチーが好きで、こんな名前にしたのだそうだ。
原作は読んでいないし、他の著作についても知らない。
興味のある諸君は調べればわかるだろう。
監督:リー・チーガイ
香港の著名な監督で、東京映画祭で審査委員を務めたことがある。
今年の新作は、スター大集合のお正月映画「魔幻厨房」。
撮影:黄岳泰
映画を見て、すぐ撮影の見事さに注意をひかれた。
特にオープニングの長回しはすごい。
見ながらカメラマンは誰だろうと思ったものだが、
お年を召したベテランとは思わなかった。
香港の一世代上の映画人で、有名な監督でもある。
今年、彼についてみなもっと詳しくなるはずだ。
主題歌:B’z(The Wild Wind)
日本の音楽好きのみなさんなら、きっとよく知っているはず。
この歌は一言で言って、最高!
キャスト
劉健一:金城武
中国残留孤児の日本人を演ずる(注:これは誤り)。
彼自身の境遇に非常によく符合してている。
めったにない優れた容貌をしているが、容姿に頼る俳優ではない。
この映画が出色の出来である大きな原因は、
金城武の演技が出色だからだ。
私は彼が好きだ。「不夜城」と「恋する惑星」のゆえに。
佐藤夏美:山本未来
日本人女優で、私はあまり知らない。
ジャッキー・チェンの「Who Am I?」に出ていた,あの女優である。
この作品での演技はとても素晴らしく、悪女を生き生きと演じている。
楊偉民:ラン・シャン
アン・リーのパートナー。
日本の台湾マフィアのボスであり、健一の義父。
上品でがんこなおじいさんから、老獪なマフィアの頭目、
さらには猜疑心の強い王様まで、こなせないものはない。
彼の演技については言うことなし。
元成貴:エリック・ツァン
香港の大スター。この俳優について多くを語る必要はないが、
今回の彼の演技は今日の「無間道」に及ばない。
当時の彼の顔は役柄に対して明らかに若すぎるし、
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01月21日(水)
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