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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「Lovers 十面埋伏」正式上映●19日のニュースから●「十面埋伏」十の質問
「この人物(彼が扮した捕吏)は大分誇張した話し方をする。
ぼくはただ頑張ってやるしかなかったが、実際上手く行かないので、
監督に、試し言ってみせてくださいと頼みました」
チャン・イーモウ自身、言葉の問題についてはやはり納得がいっていなかった。
彼は、「映画の人物は実はすでに元々の声ではなく、処理をほどこしてある。
例えば6文字のせりふなら、よく似た声で3文字を吹き替えするというように、
できるだけ元に近いようにした」と語った。
しかし、彼は、言葉は問題ではなく、道具に過ぎないと考えている。
7 画面は美しいか 答え Yes
イーモウの映像処理については、記者は観客は絶対安心できると思っている。
映画の中で、牡丹坊、花の野、さらに雪景色のいずれもが
一見の価値があるのは言うまでもない。
しかし花の野と雪景色については、俳優達が明かしたところによると、
実は天佑≠セったという。
チャン・ツーイーは、監督はウクライナの草原に様々な色の花を植えていたのだが、
天候のせいで、高い金で購入した花が十分育たなかったのだと言う。
しかし監督は長いことためらった後、やはり撮影をすると決定を下した。
チャン・ツーイーはこのことについてこう考えを述べた。
「私は、監督として重要な素質の1つが決断能力だと思っています。
ものごとが計画通りに行かなかったようなとき、
はっきりと断を下さなければならないんです」
映画を見て、記者は、あの素朴できれいな野の花はとても自然で、
生き生きしているのに気がついた。
雪景色については、金城武の表現法で説明できるだろう。
彼はこう表現した。
「ぼくは、あんな雪を見たことがありません。
昨日は草原だったのに、次の日起きてみたら空から地面からすっかり白くなっていました。
ぼくたちが雪が融けるのを待つ態勢に入っていたら、
チャン・イーモウは撮影を続けると言ったんです。
後になってみると、脚本があらかじめ予定していたのではなかったけれども、
降雪が映画にたくさんの色を付け加えたんだなと思いました」
8 動物の愛≠ヘ自然か? 答え No
映画の中の金城武とチャン・ツーイーの,、3日間の逃亡生活で生まれた愛は、
ごく自然なものだとチャン・イーモウは考える。
「時には、たった3日間で不動の愛が生まれることもありうるし、
たとえ30年一緒にいても必ずしも強いつながりができるわけでもない。
愛はこの世で最も不合理なものであり、最もコントロールできないものだ」
だが実際、その通りなのだろうか?
金城武は、そのような愛は経験したことがないので、全て監督の言うとおりにして、
チャン・イーモウ教える窮地に陥ったとき、動物の雄と雌は互いに惹きつけ合う≠
表現してみようとすることしかできなかったが、
どうやっていいかわからないことが、しょっちゅうだったと話す。
「特に映画の後半が、理解がとても難しかった」
雪のシーンで、金城武はチャン・ツーイーと激しいラブシーンを演じなければならなかった。
しかし、チャン・イーモウがどう言おうと、どうも気まずく、感覚がつかめない。
そこで彼は言葉の問題で教えを請うたのと同じように、チャン・イーモウに向かって、
「ちょっとお手本を見せて下さい」と頼んで、
チャン・イーモウを顔を真っ赤にさせてしまった。
チャン・イーモウはこの作品に野心≠託しているのか 答え No
金城武が見るチャン・イーモウは、映画のことしか考えない人間である。「一番におき、最後に眠る。
ぼくは映画にこんなに夢中な人を見たことがありません。
もし、彼と雑談したとしたら、彼が映画的思考法でものを考えるので、
自分の頭に映画の画面が見えてくるのがわかるでしょう」
この映画のためにこんなにも心を砕くのは、何らかの野心があるからだろうか?
だが、映画を見ると、「英雄」と実は双子≠フきょうだいであり、
アン・リーの暗喩に満ちた「グリーン・デスティニー」と比べることはできない。
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05月20日(木)
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