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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■VOGUE台湾10月号@
インタビューの途中で、おかしくて大笑いしてしまうことがしょっちゅうあるけれども、
その間も絶えず、次はどうやって切り込めるだろうかと、
焦りながら考えているのである。

彼は色々考えているようでもあり、何も考えていないようでもあるということが多い。
ちゃんとした答えを持っているようでも、ないようでもある。
まるでそれは一つの思考の進め方であるかのように、
話しては、自分でそれをひっくり返す。
どんどん質問されて、どう答えていいかわからなくなると、
相手があっけにとられるようなことや、大笑いしてしまうことを言いだす。
果ては、とぼけた答えが返ってきたりもする。
例えば、わざと謎めいた顔つきをして言うのである。
「それは秘密」
あるいは、はっきり「あなたには言わない」と言って、爆笑する。

こんな金城武である。
この世界に入って21年、今でも、ある慣れたパターンに
身を置くことはしないという昔からのやり方で、
問題があれば解決し、今現在のままの自分で対してくる。
人はいつでも彼を理解するわけではないが、
ある種の真実、ある種の、内に潜めた努力をはっきりと感じ取るのである。

Definition、それでは、いかに金城武を定義するのか。
そのとびきりのクールさの下に、私はある善良さを認めた。
彼の欠点は多い。これはやりたくない、あれはしたくない。
だが、自分の決めたことで周りの人を悲しませるかもしれないとわかると、
ためらい、苦しんでしまうのである。

私に見えたのは一種の聡明さだ。
質問に答えるときは、とてもストレートで、またとても遠まわしでもあって、
いつも宇宙のかなたから飛来してきたかのような考えに、人は卓をたたいてほめそやす。
普通と違った論理思考には、一種視覚的なユニークさがある。

私に見えたのは一種の努力だ。
彼の口癖は、「いいんです、自分が怠け者なことはわかっているんです」であるけれど。

さてそこで、金城武をなんと定義するかだ。
今回、私はできるだけインタビューの内容をそのまま再現して、読者にお見せし、
ご自分で定義をしてみていただこうと思うのだ。  (続く)


   BBS   ネタバレDiary   23:00

10月20日(木)
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