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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■天健娯楽の記事(徐百九)
例えば髭は剃るなとか、少しだらしない感じにとか、少し変にとか。
ある日、金城武が私に言ったんですーーあなたが欲しいのは金城武じゃない。
私は答えました。『そう、ぼくが欲しいのは北野武だ』
実は私が欲しいのは、ただの北野武ではなく、北野武+チャウ・シンチーだったんです。
北野武は論理的行動をしないし、チャウ・シンチーは論理的質問をしない」
それでもなお、とピーター・チャンは言った。
徐百九という役に質的変化は生まれてこなかった、
ある日、金城武の方から、ピーター・チャンに
「四川語を試したらいけませんか?」と言い出すまでは。

様々な“四川語”に混乱

「決断すると、その日に始めました。
でも、まだ準備ができていなかったので、笑われることばかりでした。
後に、現場にいた四川の人に頼んで、一言しゃべってもらうと、
ぼくがそれに習ってしゃべるというように、2日間、こういうぼんやりしたやり方を続けました。
3日目に、成都から旅行ガイドの人に来て、先生になってもらいました。
ところが、前に教えてもらったスタッフの人とガイドさんの発音が違うんですよ。
混乱してしまい、いったい、誰をお手本にしたらいいんだと」
と金城武は笑った。
「撮影中、四川出身のスタッフの人たちはとても熱心に教えてくれたけれど、
問題は、みんな発音が違うんです。
だから、ぼくの四川語はミックス版です」

ピーター・チャンは言う。
「たとえ金城武の四川方言が、最初はみんなに笑われるものだったとしても、
彼は非常な努力を重ね、習い、練習し、話していました。
毎日撮影が終わると、彼は翌々日の脚本を取り寄せ、
早めに先生に台詞を録音してもらい、MP3に落として、何度も聴いていたんです。
この頃の彼の仕事量は何倍にもなっていたけれど、
彼は決して撮影を遅らせ支障を起こさせることはありませんでした。
もっと重要なことは、彼の発音が刺激になって、大勢のエキストラも方言でしゃべり始め、
そのことで、この映画が俄然生き生きとしたものになったことです」
(天健娯楽 2011.6.2)


   BBS   ネタバレDiary  11:00

06月05日(日)
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