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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■陳昇と3人の弟子(上)
彼が曲を作り、陳昇が詞をつけた。この歌は、今聞いても舌を巻かざるを得ない。

「ぼくらが忘れなくてはいけない、過ぎ去る運命に慣れなくてはいけなくなるとき
人生はもう二度と、子どもの頃のようにぼうっとしたままではいられない
君とぼくは途方に暮れ、十字路で出会った
君がどこに行くのか尋ねるのを忘れてしまったよ
ひょっとして、ぼくはいつか満天の太陽を手にするかもしれない
それでも、今と同じように薄暗い夜に目を覚ますだろう」

金城武が音楽を熱愛していたのは疑いない。
顔を見せるだけで大勢のファンを魅了したけれど、
卑俗なアイドルのラブソングは、決して彼が求めるものではなかった。
最後のアルバム「多苦都願意」では、何曲も創作と制作に参加しただけではない、
その、欠点はあるが情感に満ちた声の魅力を完璧に発揮している。
表現法上も師である陳昇の風格によく似ている。
陳昇のほうは、この愛弟子に「20歳の涙」を送った。

「20歳の灯火が君の優しく美しい顔を照らす
誇り高い男が さすらいの旅を開始するのだ
途中、風の吹くこともあるだろうが
風の中にはやはりぼくらの歌が聞こえるだろう……」

長い年月が過ぎた。陳昇と共にこの歌を歌う者は張懸へと変わったが、
しかし陳昇と金城武の、この、音楽そのものより大きな意味を持つ師弟の情は、
音符の内に永遠に留められ、消えることはない。  (続く)
(流水紀・文 浙江在線 2010.7.9)


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10月11日(月)
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