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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「如果・愛」の撮影現場にて(上)
カットがかかると、カメラマンがすぐ物差しではかり、
1センチ違うとやり直すのだ。厳格で精密だ。

ワンショット撮り終わるたびに、みんな拍手をした。
本当に大変なことだ。
ショットごとに10数回から20回までも繰り返すのだから。

ジョウ・シュンは化粧をして、とてもきれいだった。
実物はとても痩せっぽちで、小柄である。
全身真っ白。
真っ白なベレー帽をかぶり、髪は一方向にそろえて梳いて、胸の前に垂らしている。
真っ白なベルト付きコートを着、
真っ白なふわふわのスカート、真っ白なハイヒールを履いていた。

ヒールは10センチはたっぷりあるだろう。
足の甲が弓なりになるくらい高い。
ときどきぐらついて、歩くときも体が揺れており、大変苦労をしていた。
さらに、カメラの位置を固定して撮るときは、彼女は木の板を敷いた上に乗った。
そう、背が低いのだ。
けれども全身から賢そうな生き生きした雰囲気があふれていた。
良く笑い、笑うとずるそうな様子になった。

顔には黒いふっくりしたほくろがあった。
とてもあか抜けてきれいだ。
スターぶったところは全くない。
芝居がうまく行かなくて、チャン監督が指導しているときには、
おどけた顔をしてみせた。
それから1、2分空いた間に、彼女は気持ちを整えながら、
片方の足で立ち、片方は平らに伸ばして、ハイヒールの辛さをやわらげていた。

窓の外には、外灘の全景が広がっている。
ちょうど日の出が見えた。
半分顔を出した太陽は、塩漬けの鴨の卵のようなオレンジ色で、嬉しかった。
まだ散歩する人の姿はなく、黄浦江は波が静かだ。
フェリーの汽笛がもう聞こえる。
これが上海の早朝なのだ。  (続く)
(銭上談情――棉被人的BLOG 2006.1.18)


BBS  ネタバレDiary 5月9日更新 ★  23:50

05月17日(水)
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