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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■質問好きの金城武(Cheer雑誌)
そして、金城武がまず口にした言葉はこうだった。
「この役はとてもわけがわからないと思うんですが」
他の監督だったら、多分、きびすを返して立ち去っただろう。
あいにく相手がピーター・チャンだったので、
2人は火花を散らすことになる定めにあった。
というのも、チャンはただニッコリしてこう答えたからだ。
「そうさ、だから君に演じてもらうことにしたんだ。
どう違うものにしてくれるか見せてくれ」
金城武の「質問」は、単に監督の答えを待つだけのものではない。
むしろ自分自身の考えと解釈をこめたものなのだ。
「問うこと」を通して、
もともとは彼いわくの「わけのわからな」いものだった役が、
輝きだし、熱を帯びてくるだけでなく、
ピーター・チャンと多くの新しい、予想外の震撼を生み出すことになったのだ。
映画館の観客はひょっとしたら、「如果・愛」の脚本とセリフに、
金城武がかなりの貢献をしていることを知らないかもしれない。
監督を身震いさせるほど感動させた演技
この映画で一番難しいシーンの1つが、
金城武とジョウ・シュンが映写室で顔を合わせるところである。
2人とも、言い尽くせないほどの言葉が心の内にわきおこり、
視線が交錯する。ここで何を言わせたらいいのだろう?
ピーター・チャンは何度も推敲し、
やっとのことで、このような会話を書き上げた。
まず金城武が口火を切る。
「君を老孫(ラオスン。10年前の北京でのジョウ・シュンを指す)に
会わせに連れて帰りたい」
ジョウ・シュンが答える。
「私が老孫よ」
すると、金城武がこう反論する。
「君は老孫じゃない。老孫はぼくを愛している」
最後のセリフを、ピーター・チャンは、
金城武が穏やかに、深い愛情をこめて話すと思っていた。
ところがなんと、彼は大きな声でどなったのだ。
その場の者達は呆然とした。
「私たちはみんな心を動かされ、恐れを感じた。恐れはまずい」
ピーター・チャンは笑いながらこう言った。
恐れは現場の人間を感動させたが、観客は受け入れられないだろうと。
だから、彼は心配して、文芸映画風バージョン≠ナ撮り直すことにした。
両方を比べてみただけで、
やはり金城武の初めの演技の方がずっと張りがあった。
そこで、そちらが正式上映版となったのだった。
また別の1幕がある。それは映画の終盤で、
金城武が店でめんを食べる、チ・ジニとのシーンである。
すでに穏やかさを取り戻した心境を、どのように表すべきか?
金城武が自分からこう頼んできた。
「チ・ジニにぼくにもう1回質問をさせて、
ぼくがもう一言、言えるようにできませんか?」
そこで、ピーター・チャンは2つのセリフを付け加えた。
「芝居は終わったんですか?」「終わったはずだよ」
思いがけず、映画は一段と余韻を増す結果となった。
「如果・愛」が今年のオスカー外国語映画賞に
香港代表としてエントリーされるのに従って、
金城武の芸能キャリアはさらに高みに上るチャンスが出てきた。
15年前、華視の8時のドラマ「草地状元」で
名プロデューサー葛福鴻に気に入られ、台湾語の歌「夏天的代誌」を歌い、
「報告班長3」で迷彩服を着て笑い者部隊の兵士を演じたこの若者は、
毎回観客を驚かせる演技の積み重ねを通して、
国際的注目を集める芸能人へと変身した。
生まれ変わることのできたカギは、彼の忘れ難い風貌であると言うよりは、
むしろ、その「質問好き」のプロ精神であると言った方がよいだろう。
マネジャーの張漢菁、金城武を語る
最大の特質
専念が金城武の一大特質です。
俳優をするときには、俳優に専念して、歌手はやりません。
今は、非常に多くの俳優が仕事を多方面に広げていますが、
観客に与えるイメージはあいまいになっています。
金城武はこの点で他の俳優とは非常に違っています。
仕事に対する考え方
1つのことをしっかりやる。大きい小さいに関係なく。
彼は、以前、ある、熟練の革服の老職人の話をしたことがありますが、
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01月29日(日)
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