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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■ロビン・リー監督(東京国際映画祭)●「如果・愛」試写会とピーター・チャンの新作
「金城武は、中で一番努力家の俳優で、事前の準備も一番良かった。
その結果にも非常に満足している」
「いちばん驚いたのは金城武。
もともとこの役は所在のない役なのに、
彼がぼくのために、非常に豊かに肉付けしてくれた」
「出演者の中で、この作品に一番感情がこもっていたのは金城武。
ラストのセリフも彼が考えたものだ。
そのセリフを言い終わった後、彼はぼくにこう言った――どうしよう、
この映画にこんなに気持ちが入り込んでしまって、
これから、どうやって他の作品に出たらいいんだろう?」
(以上、いろいろな新聞より)

とにかく、監督は主演者には大満足だったということのようです。

先に触れた、監督の映画に再び出るかもという話についてはこの記事を。


ピーター・チャン、金城武を擁してアクション映画「刺馬」を撮る

停電を乗り越え、昨夜17時40分(本当は13時の予定が、
映画館の停電事故で遅れたのです)、映画「如果・愛」が、
成都の太平洋影城で、ついに試写会を行なった。
ピーター・チャン監督がベネチア上映版に手を加えたものの、
初めてのマスコミへの公開でもある。

女性観客のほとんどは、涙の後を頬に残して映画館から出てきた。
ピーター・チャンは「ラヴソング」の後、観客のために、
再び感動的な愛の寓話をつむぎだした。
が、この文芸映画に長じた監督は、インタビューの際、
この「如果・愛」で、十二分に堪能したと、こう語った。
「ぼくはタイプを変えてみるつもりです。
次の映画は張徹の『刺馬』のリメイクで、対外的に宣伝文句は、
一言、アクション映画≠ノなるでしょう」

他の出資者達を時間をかけて説得した末、「如果・愛」は中国大陸では12月2日に、
香港他の地域に先駆けて上映することが決まった。
「ぼくは『無極』と争いたくはない。
ぼくらが絶えず公開時期を繰り上げてきたのは、
2つの作品が成績で競り合わなくても言いようにしたいからだ」

しかし、香港と東南アジアでは、公開日は早められなかった。
「彼らはクリスマス時期に公開と決めた。
けれど、それらの地域は観客数が限りがある。
だから、1本の映画は3週間も上映すれば、みんな見てしまうことになる。
もし、そういう地域でも2日に公開したら、本当のクリスマスが来るころには、
『如果・愛』にはもう競争力が残っていないだろう」

一方で「如果・愛」のために市場の見通しに心を尽くし、
一方でピーター・チャンは、次の映画「刺馬」の準備を始めている。

「ぼくは事を進めるのがのろい人間。
今は脚本を準備し始めたところで、撮影開始は早くても来年半ばになる」

かつての張徹監督、ティ・ロン、姜大衛、陳観泰主演の
ショウ・ブラザーズの古典映画「刺馬」のリメイクを選んだのは、
ピーター・チャンが、新機軸を自分自身に要求したということだ。

「『如果・愛』を撮り終えて、自分が語りたいラブストーリー、
撮りたい文芸タイプの映画は全部撮ってしまった、変わるときだと思ったんだ」

これまでずっとアクション映画はできないと言ってきたが、
「刺馬」という清朝末期を背景にした作品にはアクションシーンが欠かせない。

「だから、外部にはアクション映画と宣伝することになる。
典型的なアクションは使わないアクション監督を探すこともできる。
ただ、本当に撮りたいのは、中国の戦争映画なんだ。
そう、『プライベート・ライアン』のような非常にリアルな中国の戦争映画だ」

現在、ピーター・チャンは、金城武が「刺馬」の大哥役で出演することを決めている。
「金城武は清朝時代の映画に出たことがないし、剃髪したこともない。
ぼくらは共に挑戦をすることになるよ」(後段略)
(東方早報 2005.10.30)

●「刺馬」は邦題「ブラッド・ブラザース」。
Amazonの解説はこちら。
これを読むと、かなりハードな内容で、ピーターさんにも武にも、
実現するなら相当な新機軸であることは確かですねえ。

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