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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「Perhaps Love」について監督インタビュー@(Sohu)●ベネチア行きのスケジュール●監督インタビュー残り
私が当初考えていた最大のマーケットは内地でした。
ヨーロッパの観客が、あの中国語の歌をどう聴くと思います?
昨日は、歌は全部イタリア語に翻訳しなくちゃとも言われましたよ。
向こうの人は吹き替えの映画に慣れている。
中国では外国語映画を吹き替えにするのと同じにね。
だから、今、ブロードウェイで英語の歌詞を書かせています。
英語で「如果・愛」を歌うんです。
司会者 ジャッキー・チュンは問題なく歌えるでしょうし、
金城武も問題ない。では、ジョウ・シュンは?
チャン 答えるのは、かなり難しい。
まだ、初歩の段階のアイディアで、
まだ具体的に考えているわけではないんです。
私は映画を撮って、世界の津々浦々にまで広めようなんて、
考えてもいなかったんですから。
今はまだ、英語で歌ったら、どんな感じになるか、全く想像つきません。
司会者 今回、ベネチアには、ジャッキー・チュン、金城武、
ジョウ・シュンは、全員行くのですか?
チャン ジャッキーはおそらく行けないでしょう。
9月10日が香港ディズニーランドのオープンで、
それに出席しなくてはならないですから。
司会者 金城武とジョウ・シュンは?
チャン 金城武は行きます。
司会者 大勢のネット参加者が、あなたに、
金城武との仕事はどんな感じだったか、たずねています。
チャン 金城武も、私が思うには、やっぱり話すことをけっこう持っていますよ。
この映画には、ちょっと心配があったんです。
というのは、彼はアイドルスターですから(受ける感じが)。
かつて良い演技を見せた映画もいくつかあるけれど、
でも、私は彼が「俳優」として演じていると思ったことはありませんでした。
司会者 ウォン・カーウァイの映画や「不夜城」などでは、
実際かなり真価を見せたと思いますが。
チャン そう、かなりね。
ちょうど、「ラヴソング」で、みんな、
レオン・ライは李小軍じゃないと思ったけど、
映画が終わったら、レオン・ライこそ李小軍だとわかったようにね。
あれは、私がレオンと長いこと十分に話をした結果、
彼もしまいにはよろいを脱いで、内心を話してくれるようになったんです。
「如果・愛」では、ぼくらは非常にハンサムな役を必要とした。
そして、心がとても傷ついていなければならない。
ぼくは、彼が何を感じているか、理解できるようにしたい。
彼がどんな人間か、どうしても知らなきゃならない。
香港の俳優は、みんな俳優としての訓練を受けてきていません。
彼ら自身、本来の自分を生かした演技であることが必要で、
どんな役でも演じられる俳優はきわめて少ないのです。
それが、内地の俳優と違うところです。
ぼくは、金城武が話すのがあまり好きではないと聞き、
人とコミュニケーションをとるのをあまり好まないのではないかと、
心配しました。彼は内向的な方ですからね。
結果は、ぼくが運が良かったのか、あるいは、彼がこの年齢に達して
突然カラを脱いだのか、2人は初めから実によく話をしたんですよ。
私は、初め、彼は質問することに慣れていないんだなと思いました。
その後、話をする中で、いや、質問するのは好きなんだとわかったので、
できるだけ、それには答えるようにしました。
彼は、いつも自分がうまくできないと思っているんです。
うまくできないんじゃないかと心配している。
だから、いろいろなことをやろうとしない。
脚本をいろいろ選ぶのも、プロモーション活動を避けるのも、だからなんです。
みんな、うまくできないのが心配なんです。
彼には常にそういう危機感があって、
それが今回の役には特にふさわしかったわけですが。
のんびり彼とおしゃべりしているとき、ぼくは理解しました。
彼の抱えている問題は、自分がうまくできないということではなくて、
もっとうまくやりたいと、絶えず願っているということだったんです。
話の終わるころには、彼への深い信頼があり、
彼もまたこちらを信頼しているのに気づきました。
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09月07日(水)
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