ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■宮崎県:口蹄疫 封じ込め失敗か
報道
宮崎:口蹄疫 封じ込め失敗か 消毒徹底「物流を制限」
    2010年6月11日  毎日新聞
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/


 宮崎県の肉用牛は以下の通り26万頭と全国bPである。
       全国     宮崎県
肉用牛   189万頭     26万頭

この産地が壊滅の危機にひんしている。お隣の鹿児島に感染が広まる危険が迫っている。
「宮崎県で感染が続く家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)は、国内最大級の畜産地帯である都城市でも感染の疑われる牛が確認され、農家など関係者に衝撃を与えた。10日には宮崎市などでも感染疑いの家畜が確認され、感染を県央部に封じ込めようと国や県が進めてきた対策は失敗した可能性が高い」(毎日新聞から)

 そもそも「家畜伝染病」なのであるから、東京から農林大臣が現地へ行って対策を立てるという、中央集権的な対応ではダメなのである。家畜伝染病の担当官に総べての権限を与えて、即決の対応が必要なのだ。発生から本格的な動きになるに1ヵ月余りの時間をかけたことが致命傷になる気配である。

 新たに感染が確認された都城市は、豚と和牛の飼育頭数全国一の鹿児島県に隣接し、関係者は拡大防止対策追われている。どう考えても「行政の対応が後手に回っている」(毎日から)結果のように思う。農水省が県に対して感染防止の通達を出すような行政手順ではどうにもならない。

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宮崎:口蹄疫 封じ込め失敗か 消毒徹底「物流を制限」
                   2010年6月11日  毎日新聞

宮崎県で感染が続く家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)は、国内最大級の畜産地帯である都城市でも感染の疑われる牛が確認され、農家など関係者に衝撃を与えた。10日には宮崎市などでも感染疑いの家畜が確認され、感染を県央部に封じ込めようと国や県が進めてきた対策は失敗した可能性が高い。都城市は、豚と和牛の飼育頭数全国一の鹿児島県に隣接し、関係者は拡大防止対策に追われている。

 都城市では、口蹄疫発生農家から半径1キロ圏内の地域に外部から進入できないよう、市道などの道路が封鎖された。住民は自主的に消毒作業を行い、「自己防衛」に追われた。

 トラクターから路上に消毒液をまいていた同市高崎町の畜産業、田ノ上義秋さん(42)は「まさか都城で感染が出るとは。行政の対応が後手後手に回っているのではないか」と唇を震わせる。同じく消毒作業をしていた同市高崎町の四位(しい)勝己さん(62)は「これ以上広まったら壊滅的ダメージになる」と危機感を募らせた。

 同市にあるJA系列の食肉処理場「ミヤチク高崎工場」も、移動制限区域(発生農家から半径10キロ以内)に入り、稼働を停止した。市内だけで県全体の牛肉出荷の約3割を占めており、同工場の黒木政敏・営業本部長は「6月中に牛140頭、豚2万2000頭の処理を予定していた。被害が最小限にとどまってほしい」と祈った。長峯誠・都城市長は「膨大な量が出荷できなくなる。県産ブランド『宮崎牛』の損失は大きい」と声を震わせた。
 都城市と県境を接する鹿児島県も、迫る脅威に厳戒態勢をとる。同県に拡大すると、全国的に有名な黒豚をはじめ食肉の供給に大きな影響が出る。
 
鹿児島県曽於(そお)市の曽於中央家畜市場は、年間に競り落とされる子牛の頭数が2万4000頭と全国最多。曽於市中心部から都城市中心部までは車で20分足らずと近く、都城市の大型商業施設の駐車場には鹿児島ナンバーの車がずらりと並ぶ。曽於市の担当者は「都城は同じ生活圏。人、車の交流が多く非常に深刻」と警戒感を強める。

 伊藤祐一郎・鹿児島県知事は10日「準非常事態」を宣言。記者団に「両県の物流、移動をある程度制限せざるを得ない状況」との認識を示し、県境の一般道路を封鎖し、幹線道路で車両消毒を徹底させる意向だ。【中尾祐児、小原擁、福岡静哉】

 ◇感染ルートは車?

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06月12日(土)
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