ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■異様な国家の異様な行動である
韓国艦沈没 北朝鮮、周到準備か
毎日新聞 2010年5月21日
社説:北朝鮮魚雷 共同対応で制裁措置を
毎日新聞 2010年5月21
社説:韓国艦撃沈―北朝鮮に断固たる外交を
2010年5月21日 朝日新聞
韓国の軍・民間と米英両国などが参加する合同調査団によって「北朝鮮の潜水艦艇から発射された北朝鮮製魚雷の爆発」と断定された。調査団は魚雷のスクリューなど残骸(ざんがい)を公表した。この問題はテレビニュースでも大きく報道されていた。
どう理解すればよいのか見当がつかないので、報道と社説の引用に留めたい。
ともかく、異様な国家の異様な行動というしかない。
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韓国艦沈没 北朝鮮、周到準備か
毎日新聞 2010年5月21日
韓国海軍の哨戒艦「天安(チョンアン)」の沈没原因が20日、韓国の軍・民間と米英両国などが参加する合同調査団によって「北朝鮮の潜水艦艇から発射された北朝鮮製魚雷の爆発」と断定された。現場は、韓国側が海上の南北境界線とする北方限界線(NLL)の南側水域だが、北朝鮮はNLL自体を認めていないという境界水域だ。最前線で活動する韓国艦を襲った悲劇は、どうやって起きたのか。攻撃を事前に察知して防止することはできなかったのだろうか−−。【ソウル西脇真一、外信部・隅俊之】
◇軍「防御難しい」 地形複雑、探知しづらく
韓国国防省で行われた会見や報告書から事件を再現してみた。
−−3月26日夜、天安は104人の乗組員を乗せ、通常の警戒活動のため韓国西方の黄海に浮かぶ白〓島(ペクリョンド)の南西を航行していた。
その2〜3日前。北朝鮮の黄海沿岸にある海軍基地から潜水艇や支援母船が離岸し、ひそかに南下を始めた。同島の南側に到達すると、見つかりにくい夜間を狙って天安に接近、潜水艇が魚雷を発射した。
使用されたのは、大型艦攻撃に使用される北朝鮮製の大型魚雷「CHT−02D」型。目標近くで爆発を起こす「感応魚雷」だ。
26日午後9時22分。魚雷は、天安のガスタービン室の左舷から3メートル、水深6〜9メートルの水中で爆発。爆発で生じた強力な水流「バブルジェット」で船体が切断され、天安は沈没した。
潜水艇は2〜3日後、静かに帰港した。輸出用の型として最近建造された排水量130トンの「ヨンオ(サケ)級」とみられる−−。
現場の白〓島付近の海域は、地形が複雑に入り組んでおり、水中音波探査機(ソナー)による探知が難しいとされる。今回指摘された北朝鮮の通常型の小型潜水艇は、接近戦での待ち伏せ攻撃に適しており、軍事アナリストの小川和久氏は「地形を知り尽くした熟練の乗員が操縦し、モーターを止めてしまえば、探知されずに魚雷攻撃することは十分可能だ」と指摘する。
北方限界線一帯は緊張の海だ。99年6月、02年6月、09年11月の計3回、周辺海域では南北艦艇の交戦があった。昨年の交戦では、侵犯した北朝鮮警備艇を、韓国側高速艇が銃撃。北朝鮮はこの時、かなり強いトーンで韓国を非難した。今回の魚雷攻撃は綿密に計画された報復だった可能性もある。合同調査団の黄源東(ファンウォンドン)情報本部長は会見で「北朝鮮が現場を偵察していた証拠はないが、北朝鮮側の海底で事前に訓練したであろうと判断している」と述べた。
◇警戒態勢に疑問も
とはいえ、当時の天安の警戒態勢は十分だったのだろうか。
現場海域は韓国軍が実効支配している。このため韓国内では「北朝鮮の攻撃だったとして、なぜ探知できなかったのか」と疑問視する声もある。報告書は北朝鮮の攻撃だったとの証拠は積み重ねたが、韓国軍側の警戒態勢の検証はしていない。
元海上自衛隊護衛艦隊司令官の金田秀昭・岡崎研究所理事は「北朝鮮からの攻撃を想定した対潜水艦警戒態勢などを十分にとっていなかった可能性もある。国防上の観点から明らかにできないにせよ、韓国軍もその点は痛いほど教訓としているはずだ」と見る。
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05月22日(土)
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