ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■終わりを知らないデフレの脅威
記者の目:グローバル化の中のデフレ 田畑悦郎
                       毎日新聞 2010年4月30日 
企業物価:過去最大5.2%下落 09年度
                       毎日新聞 2010年4月13日 
59、米国:GDP3.2%増 景気回復ぶり裏付け 1〜3月期
           http://ameblo.jp/syogai1/entry-10522462033.html
60、米国:景気、着実に回復 自動車・家電、個人消費が支え
           http://ameblo.jp/syogai1/entry-10523823714.html

 米国はリーマンショックから立ち直り、アメブロに収録した上記にニュースの通り景気が回復してきている。しかし、日本は「終わりを知らないデフレの脅威」にさらされている。モノが売れず、価格が下がり、経済が停滞するデフレの長期化が続いている。

 グローバル化の中のデフレの一部を引用したい
「海外からの格安品の流入は以前からあったが、今回のデフレ局面でこの動きは一段と強まっている。景気は緩やかに回復しつつあるが、価格下落の流れを押しとどめるのは難しい。少子化を含め国内需要の拡大も期待しにくい今の日本が、デフレから抜け出すのは容易ではないと実感した。」

 カジュアル衣料の「価格破壊」は半端じゃない。口火を切ったファーストリテイリングの990円ジーンズはカンボジア製、西友の850円ジーンズはバングラデシュ製だ。従来は安い品で2000〜3000円だったから、その価格破壊力はすさまじい。海外の格安衣料と言えば、中国製が思い浮かぶが、店頭にはカンボジアやバングラデシュで作られた格安商品が数多く並んでいる。
 
 2000〜3000円ジーンズが〜900円であれば、価額破壊を超えて独り勝ちを狙う覇権思想が背景にあるといわざるを得ない。企業の理念が終わりを知らないデフレ現象を起こしているように思う。

 ゴールデンウイークの期間、マクドナルド1000円パックがある。ハンバーグ3ケ・ポテト3ケ・ドリンク付きである。通常価額より約500円は安く乗用車お客が途切れることがない。カジュアル衣料のファーストリテイリング
と同じくマクドナルドは外食産業で独り勝ちの様相である。

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記者の目:グローバル化の中のデフレ 田畑悦郎
毎日新聞 2010年4月30日 
 モノが売れず、価格が下がり、経済が停滞するデフレが長期化している。それを生むさまざまな要因について、連載企画「デフレの深層」(13〜17日)で報告した。今回、特に注目したのは「グローバル化の深化」の影響だ。海外からの格安品の流入は以前からあったが、今回のデフレ局面でこの動きは一段と強まっている。景気は緩やかに回復しつつあるが、価格下落の流れを押しとどめるのは難しい。少子化を含め国内需要の拡大も期待しにくい今の日本が、デフレから抜け出すのは容易ではないと実感した。
 ◇人海戦術で格安衣料品生産
 08年秋に日本に進出し、カジュアル衣料の「価格破壊」を起こしたスウェーデンのブランド、H&M。その安さを支えるのは賃金の安い新興国だ。海外の格安衣料と言えば、中国製が思い浮かぶが、店頭にはカンボジアやバングラデシュで作られた格安商品が数多く並ぶ。
 日本でも昨年、ジーンズの値下げバトルが起こったが、口火を切ったファーストリテイリング傘下のジーユーの990円ジーンズはカンボジア製、西友の850円ジーンズはバングラデシュ製だ。従来は安い品で2000〜3000円だったから、その価格破壊力は半端ではない。
 安さを生み出す現場を見ようと格安衣料生産の最前線、バングラデシュの首都ダッカの縫製工場を訪ねた。そこで目にしたのは、中国の4分の1という低賃金を「武器」にした圧倒的な人海作戦だ。大半の労働者は貧しい農村の出身で、基本給は月4000〜5000円。自動化されていないニット工場では、約250人の男性労働者たちがずらりと並び、編み機のハンドルを握り、腕を左右に振る単純作業を繰り返していた。

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05月05日(水)
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