ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■谷垣自民党の険しい道のり
・社説:谷垣自民党―変革への本気を見せよ 朝日
・社説 谷垣自民党総裁 解党的出直しの先頭に立て 読売
・社説 谷垣新総裁は政権競う旗を(9/29) 日経
・【主張】谷垣新総裁 生まれ変わる姿を見せよ 産経
自民党総裁選で、谷垣禎一・元財務相が新しい総裁に選ばれた。それぞれの印象はあるだろう。社説の目を通して頭の整理をするのも一案と思い社説をエンピツに収録しました。
自民党は政権党(政治権力を活用して全国に後援組織を作ってきた政党)
といおう印象が強かった。政治権力を失った党の再建は極めて険しい道のりだと思う。
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社説:谷垣自民党―変革への本気を見せよ
2009年9月29日 朝日
全員野球か思い切った世代交代か。党運営のあり方が根本から問われたきのうの自民党総裁選で、谷垣禎一・元財務相が新しい総裁に選ばれた。
重要閣僚や派閥会長も経験した谷垣氏は、議員票、地方票ともに6割を得る戦いぶりだったが、注目に値するのは、河野太郎氏の得票だ。
議員票では西村康稔氏を下回る18%の得票率だったのに、地方票ではその倍、36%の票を得た。河野氏は、森喜朗元首相ら党の重鎮を名指しで批判し、徹底した世代交代を訴えた。
議員の中には、過激な批判に眉をひそめる向きもあった。これに対して谷垣氏は、従来の党内秩序の激変はさせないというメッセージを発した。谷垣氏を選んでおけば、世代交代の歯車が極端に回ることはなさそうだし、党内の混乱も避けられる。そんな安心感が支持を呼んだのだろう。
だが、党内秩序を根底から揺さぶるほどの大手術なくして、果たして今の自民党を立て直すことが可能なのだろうか。河野氏に対して草の根党員たちが3割超の票を寄せたところに、そうした危機感が表れている。
党の変革より当面の安定を優先したツケは、新総裁が払うことになる。来夏の参院選挙に向けて、有権者に「自民党は変わる」と納得させることができるかどうか。
まずは、党執行部の人事で鮮明な姿勢を見せる必要があるだろう。中堅・若手を抜擢(ばってき)し、派閥への配慮を抜きにした大胆な登用を考えねばなるまい。
政策の軸も再構築を迫られている。
これまで自民党にとって「政権維持」が何にも勝る価値基準であり、霞が関の巨大な官僚機構がそのための具体策を練ってきた。
その政権を失った今、自民党は自らの存在目的、アイデンティティーを再定義しないと、民主党政権への対抗軸を定めるのは難しい。
谷垣氏は、行きすぎた市場主義を戒め、家族や地域社会の結びつきを大切にする「絆(きずな)」の理念を訴えている。鳩山首相の「友愛」とどこがどう違うのか。その差異を際だたせることができなければ、もともとの保守層の支持も失いかねない。
野党としての主戦場は国会だ。政権の誤りを突き、説得力のある対案をぶつけなければならない。これまでのように官僚機構を頼るわけにはいかない。政策立案能力が問われる。
谷垣氏は政策に明るいベテラン議員を国会質問にたてる方針を打ち出している。建設的な政策論争は歓迎だが、「変わる自民党」を印象づけるには清新な人材を育てる努力も欠かせない。
全員野球の結束だけで再生への展望は開けまい。「変革」への本気をどう見せるか。それが谷垣新総裁の最初の課題である。
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谷垣自民党総裁 解党的出直しの先頭に立て(9月29日付・読売社説)
野党・自民党の新総裁に、谷垣禎一・元財務相が就任した。
新総裁の最終的な目標は、政権奪還にある。
そのためには、まず、党の解党的な出直しが避けられない。同時に、野党として政権を批判するだけでなく、国益に絡む重要政策については、民主党と協議した上で実現するという柔軟な姿勢が求められよう。
自民党総裁選が投開票され、ベテランの谷垣氏が、河野太郎・元法務副大臣と西村康稔・前外務政務官の中堅若手候補を下した。
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09月29日(火)
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