ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■金融危機のマクロのデーター

報道
1、「日本の輸出依存度は小さいのに世界金融危機の影響はなぜ大きいのか」                     2009/06/08日経
2、中国も日本並みの輸出減
             http://ameblo.jp/syogai1/entry-10278903300.html

1、2009年1〜3月期の国内総生産(GDP)の実質成長率は、米国が前期比年率マイナス6.1%、ユーロ圏がマイナス9.8%なのに、日本はマイナス15.2%。なぜこんなことになっているのだろうか。
2、日本の輸出依存度(輸出/GDP)は16.3%で、ドイツの45.6%や中国の45.8%に比べるとむしろ低い。欧州でもアジアでも輸出依存度は20%以上が普通だし、香港183.9%、シンガポール219.2%という例もある。なぜ日本は輸出依存度が低いのに、世界危機の影響が大きいのだろうか。
上記1、2の疑問に対する回答が欲しい方は報道1をご覧下さい。

 中国の輸出依存度は45.8%と高い。資料2に通り1ヵ月で3兆円を超える輸出減であるから、中国政府は外需の落ち込みを内需の振興で穴埋めしようとしている、埋めきれるものでない。

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「日本の輸出依存度は小さいのに世界金融危機の影響はなぜ大きいのか」                     2009/06/08日経
日本の景気は最悪
 世界金融危機は米国から始まった。日本の金融機関が抱える不良債権は少ないにもかかわらず、日本の景気は世界の中で最悪である。2009年1〜3月期の国内総生産(GDP)の実質成長率は、米国が前期比年率マイナス6.1%、ユーロ圏がマイナス9.8%なのに、日本はマイナス15.2%。なぜこんなことになっているのだろうか。
 日本が外需に依存しているからだという議論が多い。確かにそうだが、金融的理由もあると、本欄第80回「資本市場と銀行の両方を破壊した今回の金融危機」でも書いた。そこでは指摘しなかったが、金融政策ショックの側面もある。金融危機の後デフレに陥るのを防ぎ、景気を刺激するために全世界の中央銀行が金融を緩和している。米国では資金供給量(マネタリーベース)が2倍以上に、他の国も順調に増加しているが、日本はほとんど増えていない。世界で資金供給が拡大しているとき、日本で伸びていなければ、通貨と通貨の交換比率である円の為替レートは上昇する。すなわち金融ショックが円高ショックになる。
 もちろん、本欄第79回「世界経済危機で日本のダメージが大きい理由」でも書いたように、日本が外需に依存していることが大きな理由であることは間違いない。ただし、日本より輸出依存度の高い国は多いのに、なぜ日本への影響が大きいのかという疑問もある。表に見るように、日本の輸出依存度(輸出/GDP)は16.3%で、ドイツの45.6%や中国の45.8%に比べるとむしろ低い。欧州でもアジアでも輸出依存度は20%以上が普通だし、香港183.9%、シンガポール219.2%という例もある。なぜ日本は輸出依存度が低いのに、世界危機の影響が大きいのだろうか。
真の輸出依存度を考える
 輸出するために輸入しなければならない国は、実は輸出依存度が高くない。中国が輸出するには、多くの部品や材料を輸入しなければならない。輸出が減れば、輸入も大きく減って、国内の付加価値が受ける影響は小さくなる。ところが、日本は原料を輸入しているが、それを高度に加工して製品にしている。輸出のうちの付加価値の部分が大きい。そうであれば、輸出が減れば賃金も利潤も大きく減少してしまう。一方、中国は輸出の付加価値を高めようとしていたが、結果的には付加価値が低かったことが幸いした。では輸出のうちの付加価値を取り出して、本当の輸出依存度を測る方法はあるだろうか。厳密には難しいが、簡略化した方法はある。

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06月12日(金)
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