ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■足利事件―DNA一致せず冤罪に発展
報道
1、足利事件:検察側、再審で無罪求める公算  毎日 2009年6月4日
2、社説 足利事件―DNA型一致せずの衝撃  2009年6月5日 朝日
3、社説:足利事件 DNAの功罪見極めて   毎日 2009年6月5日 
4、社説 冤罪足利事件は何を訴える(6/5)    2009年6月5日 日経

 刑事・検察の行動は国家権力である。
足利事件は国家権力が引き起こした冤罪である。
重大な事件であるので、主要な報道・見解(社説)を収録して置きたい。


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1、足利事件:検察側、再審で無罪求める公算 異例の展開へ
毎日新聞 2009年6月4日
 釈放された菅家さんは今後、再審開始決定が出た場合、最初に無期懲役判決を言い渡した宇都宮地裁で再審を受ける。検察は高裁に提出した意見書で再審開始に反対しておらず、再審では無罪を求める公算が大きい。過去に無罪を得た重大事件の再審では多くの場合、検察が再び元の有罪判決を求め被告と争っており、今回のケースは異例ずくめの展開をたどりそうだ。
 91年の逮捕から17年半の長い拘置・服役生活を送ってきた菅家さんは、無罪が確定すれば、名誉回復のための手続きを取ることができる。刑事補償法は無罪判決を受けた場合、拘置や懲役の日数に応じ1日1000〜1万2500円の補償金を支払うと規定している。
 さらにこれとは別に逮捕や起訴そのものが違法だったとして国家賠償法に基づく損害賠償を求めることも可能。ただ「松山事件」(1955年)で死刑確定後に再審無罪となった男性が起こした国家賠償請求訴訟では「逮捕や起訴まで違法だったとは言えない」として訴えは認められなかった。
 また、菅家さんは45歳で逮捕され現在は62歳。制度や法律に基づき金銭的な補償を十分に受けても、長期間離れていた社会生活への復帰に時間がかかるとみられる。
 一方、事件当時、殺人事件の公訴時効は15年(05年から25年)。90年の事件発生から19年が経過しており、宇都宮地裁での再審請求中に時効が成立したことになる。このため真犯人が判明しても起訴はできず、事件の真相は明らかにならない可能性が高い。被害者の遺族が民事訴訟で真犯人に損害賠償を求めることしかできない。【石川淳一】
 ◇「支援惜しまない」日弁連会長
 日本弁護士連合会の宮崎誠会長は4日「検察が再審開始を容認し、身柄を解放したことは高く評価する。完全無罪判決を勝ち取るまで支援を惜しまない。本件は冤罪(えんざい)者でも容易に自白に至る現実を改めて明白にしたもので、取り調べの全面可視化の要請は一層強まった」との談話を出した。
 ◇「重く受け止める」警察庁長官
 吉村博人警察庁長官は4日の定例会見で「警察庁としてこの判断を厳粛に重く受け止めている」と述べた。そのうえで、吉村長官は「多角的な捜査を積み上げた結果ではあるが、いずれにせよ今後行われるであろう再審公判の推移を見ながら、捜査上の問題点について適切に対処していく必要があると思う」と話した。
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毎日新聞 2009年6月4日 21時59分(最終更新 6月4日 22時19分

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2、社説 足利事件―DNA型一致せずの衝撃
                       2009年6月5日  朝日
 がくぜんとする。刑事裁判の歴史にまた汚点が加わることになりそうだ。
 栃木県足利市で1990年、4歳の女児が殺害された。警察は幼稚園バス運転手だった菅家利和さんを逮捕した。その菅家さんがきのう、逮捕から17年半ぶりに釈放された。
 逮捕の決め手となったのは、捜査に導入されてまもないDNA型鑑定だった。被害者の衣服についていた犯人の体液と菅家さんの体液の型が一致したとの鑑定結果が出たのだ。

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06月07日(日)
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