ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
[257881hit]
■オバマ大統領就任各紙の論説を読む
報 道
1 、社説:オバマ大統領就任―米国再生の挑戦が始まる
2009年1月21日 朝日新聞
2、社説:オバマ氏と世界―柔らかく、したたかに
2009年1月22日 朝日新聞
3、社説:オバマ米大統領就任 世界変える旅が始まった
2009年1月22日 毎日新聞
4、社説 オバマ氏は広い視野で米国経済再建を(1/22)
2009年1月22日 日経
その人が積み上げた過去の常識の捉われずに、新しい情報をあるがままにみようとすることは難しいのである。「素直な心」で情報に接することが出来るかどうかである。「素直な心」オバマ政権の誕生を歓迎したい。それにしても、47歳の新大統領に対する人々が寄せる期待は目がくらむほどだ
ホワイトハウスの周りを埋めた二百万もの人は、新たな世界が訪れる期待と感動に打ち震えているようであった。熱狂的ともいえるオバマ米新大統領への期待は、それだけ深く米国と世界が傷ついていたことの裏返しだ。荒れ狂う戦争、理不尽な金融と経済の崩壊。いつの間かとんでもない米国社会になっている。就任演説でオバマ氏は「新たな責任の時代」が求められていると説き、国民だけでなく各国へ危機克服への協力を呼びかけている。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
1、社説:オバマ大統領就任―米国再生の挑戦が始まる
2009年1月21日 朝日新聞
米国が生まれ変わる――。そんな熱い思いを抱いた人たちが、米国の首都ワシントンの中心部をうずめた。
第44代大統領に就任したバラク・フセイン・オバマ氏の就任式は「自由の新たな誕生」がテーマだ。奴隷解放を宣言したリンカーン大統領がゲティズバーグ演説で述べた「この国家をして新しく自由の誕生をなさしめる」という一節からの引用だ。
47歳の新大統領に対して、人々が寄せる期待は目がくらむほどだ。世論調査では、8割がオバマ政権の誕生を歓迎している。就任時としては異例の高い支持率である。
オバマ氏が主となるホワイトハウスは、かつてアフリカから連れてこられた黒人奴隷の手で基礎が築かれた。オバマ氏は奴隷の子孫ではないが、人種の壁を壊して「米国の夢」を体現してみせた。
さっそうとした若き指導者に、行き詰まった米国の現状を打開する希望を託しているのだろう。
■「賢い政府」の実像を
政治家は言葉が命だ。人々を奮い立たせる弁舌の力が、危機にはいっそう求められる。だが、美しい演説だけでなく、今日からオバマ氏が問われるのは結果であり、実績だ。
世界を覆う経済危機は、米国の住宅バブルの崩壊から始まった。「小さな政府」を掲げる新自由主義、冷戦後世界の米一極構造、資源・エネルギー大量消費型の米国型文明……。いくつもの終わりが重なっている。
大恐慌さなかの76年前、フランクリン・ルーズベルト大統領は「私たちが唯一恐れるべきは、恐れそのものだ」と就任演説で述べた。雇用と需要創出のために財政が出動するニューディール政策を打ち出した。
この政策は米社会に大きな変革をもたらした。大財閥が幅を利かせていた社会で、労働者の団結権や交渉権を保障し、富裕層への課税などで格差の縮小を積極的に図ったのだ。
昨年、ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン教授は、戦後の米国が豊かな中流社会を実現できたのは、こうした政策の結果だったとしている。
しかし、「政府がどう問題を解決するかではなく、政府そのものが問題なのだ」という80年代のレーガン保守革命以来、市場任せの新自由主義が全盛になった。肥大化した政府支出を抑え、大減税を進める。規制の撤廃が進み、格差は開いていった。そのたどり着いた先が、現在の窮状である。
オバマ政権は「政府には果たすべき役割がある」と、振り子を再び戻す。クリントン大統領が失敗した国民皆保険の導入にも挑戦するという。
政府の役割を再評価し、勤労階層を中心に底上げを目指す。
[5]続きを読む
01月23日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る