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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■オバマ大統領就任演説
熱い思いを抱いた人たちが、米国の首都ワシントンの中心部を埋め尽くした。
アメリカに大統領は「語る人」であるという。大統領は言葉が命で、人々を奮い立たせる言論の力が、危機にはいっそう求められる。大統領就任演説は米国の文化そのものである。就任演説の全文をエンピツに保管した。時間のある時しっかりと読んでみたい。
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オバマ大統領の就任演説全文
2009.1.21 19:31 産経新聞
国民の皆さん。私はきょう、今後の任務を前に謙虚な気持ちで、皆さんから授かった信頼に感謝し、われわれの祖先が払った犠牲に思いを致してここに立っている。私はブッシュ大統領に対して、この移行期間を通じて彼が見せてくれた寛大さと協力と同様に、わが国家に向けた彼の奉仕を感謝している。
今これで44人の米国人が大統領就任宣誓を行った。宣誓の言葉は、繁栄のうねりが高まるときや平和なときに述べられたこともあった。しかし、宣誓はしばしば暗雲のただなかや荒れ狂う嵐のときにも行われた。
こんなとき、米国は指導層の手腕や考え方に頼るだけではないやり方で乗り越えてきた。なぜならわれわれ人民は祖先の理念と建国の文言に誠実だったからだ。それは今も変わりない。米国民の今日の世代にとっても変わらないものでなければならない。
われわれが危機のさなかにいることはよく理解されている。米国は、暴力と憎悪の広範なネットワークに対する戦争を遂行中だ。また、一部の者の強欲と無責任さの結果であると同時に、われわれ全体が厳しい決断を下し、国家を新たな時代に備えることに失敗したことにより、経済は激しく弱体化している。家は失われ、雇用は減り、事業は閉鎖している。われわれの医療はとても費用がかかる。学校はあまりに多くが失敗し、われわれのエネルギーの浪費は敵対者を強化し、われわれの地球を脅かしている。
データや統計に左右されやすい危機の指標がある。予測は難しいが、それでも深刻なのは、米国の衰退は不可避であり、次の世代は目標を下げねばならないという国中の自信喪失である。
私はきょう、これらの挑戦は現実であり、深刻で数多く、容易に短期間で解決できるものではないと言いたい。しかし、米国よ、これを知ってほしい。「これらの挑戦は解決できるものだ」と。
われわれはきょう、恐怖ではなく希望を、紛争や不和でなく、団結の目標を選んだゆえにここに集まった。
われわれはきょう、われわれの政治を締め付けてきた狭量の怒りと誤った約束、批判とすり切れた教義に終わりを告げるためにやってきた。
われわれはまだ若い国家だ。しかし、聖書の言葉において、子供じみたものを脇に置くときが来た。われわれの揺るぎない精神を再確認し、より良い歴史を選択し、貴重な資質を生かすときが来た。それはすべての人は平等かつ自由で、最大限の幸福を追求する機会が与えられるべきだという神から与えられた約束だ。
われわれの国の偉大さを再確認するとき、それが決して天から与えられるものでないことを理解する。それは勝ち取らなければならない。
われわれの旅は近道や楽な道があるものではなく、仕事より余暇を好む者の旅であることはなかった。われわれの旅はリスクを恐れず、有名であるよりむしろ、繁栄と自由への困難な道を歩んできた無名の働く男女によるものだ。
われわれのために、彼らはこの世の所有物を荷物にまとめて、新しい人生を見つけに太陽を横断する。
われわれのために、彼らはコンコードやゲティズバーグ、ノルマンディー、クヘ・サンのような場所で戦い死んだ。
何度ともなく、これらの男女はもがき、働く。そして、格闘し、よい生活が送れるには彼らの手はとてもひび割れしている。彼らは、米国が個人の野望の総計よりも多く、生まれや富や党派よりも大きいことを知っている。
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01月21日(水)
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