ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 景気は後退と見るのが自然だろう
アメリカのブッシュ大統領は、今年はじめにアメリカの国内総生産(GDP)の1%に相当する1400億ドルから1500億ドル(約15兆円)の景気対策を実施すると発表した。ブッシュ大統領はアメリカの現在の景気状態について、住宅市場が低迷していること、原油価格の高騰で、景気が後退する危機に直面していることを認めている。
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/01/15_8.html
日本の政府は、これだけの穀物・石油価額の高騰にも係らず「景気は足踏み状態にあるが、このところ一部に弱い動き」の表現に留めている。大田弘子経済財政担当相は6月月例経済報告で基調判断を若干下方に変更したが、「景気後退とはみていない」との認識を示した。しかし、これは許されても良いウソだろう。
政府の見解
08年 2月●「このところ回復が緩やか」
3月●「回復は、このところ足踏み状態」
6月●「足踏み状態にあるが、このところ一部に弱い動き」
となっているが、これをまともに「そうだ」と思う人は誰もいないと思う。
穀物と石油価額がこれだけ高騰しているのだから、大衆の消費行動の変化が起こることは当然で、景気後退すなわちGDPが2〜3%後退しても容認されると思う。しかし、ここに決定的な問題がある。ここで何回も指摘してきたが「GDPは0.5%でも上昇しなければならない」とするGDP信仰に国全体が支配されていることである。
バブル崩壊後500兆円あまりのGDPを維持するために毎年50兆円余りの国債を発行した時期がかなり続き、結果的に1100兆円もの借金を作ってしまった。景気は実質後退しているのに、国債を発行して公的投資を行ない、見せかけのGDPを作るのはもう止めて欲しい。こんな危ない日本に円資金を置いておけるかと、5月29日に書いたように円の流失が止まらない。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=821141544&owner_id=3230765
日本の重大な危機は、例を見ない動きで展開される気配である。
・景気後退とはみていない=6月月例報告下方修正で大田経済財政担当相
2008年 06月 16日 ロイター
・景気「一部弱い動き」、3カ月ぶり下方修正 月例報告
2008年6月16日23時1分 朝日新聞
・月例経済報告:後退懸念、一段と アジア向け輸出も弱含み
2008年6月16日 毎日新聞
・アメリカの景気刺激策、15兆円の規模で実施へ
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/01/15_8.html
・世界GDPに占める割合 日本、過去最低の9・1%
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/071226/fnc0712261939009-n1.htm
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景気後退とはみていない=6月月例報告下方修正で大田経済財政担当相
2008年 06月 16日 ロイター
[東京 16日 ロイター] 大田弘子経済財政担当相は16日、月例経済報告関係閣僚会議後の会見で、6月月例経済報告で基調判断を若干下方に変更したが、「景気後退とはみていない」との認識を示した。ただ、景気下振れリスクは「5月より高まっている」とし、注意が必要と述べた。
日本経済の先行きを左右する米経済については、年後半には緩やかに持ち直すとの見方が今回の月例経済報告の前提となっているとした。一方で、減速が長引くリスクも排除できないことから、米経済の「景気後退懸念」は引き続き留意事項として盛り込んだと説明した。
6月月例経済報告で政府は景気の基調判断を「足踏み状態にあるが、このところ一部に弱い動きがみられる」に下方修正した。基調判断の下方修正は2008年3月以来、3カ月ぶり。
基調判断を下方修正した最大の理由は、IT関連生産財の在庫調整の動きで、この弱さを受けて輸出と生産の判断を下方修正した。ただ、設備投資や個人消費はいずれもおおむね横ばい状態で、大田担当相は総括判断として「景気後退とはみていない。踊り場が続いている」と説明した。
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06月18日(水)
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