ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■レスター・R・ブラウンリポート
経済を支える環境というシステムが崩壊状態になれば、次のような問題点が続出してくる。
1、 耕作地の浸食による収穫高の減少
2、 地下水位の低下が引き起こす井戸の枯渇
3、 牧草地の砂漠化が招く家畜の減少
4、 漁場の崩壊、
5、 森林減少、
6、 気温上昇による作物の生育不良。
このような状況下では、どんなに慎重に策定された貧困撲滅プログラムがどんなにうまく実施されようと、成功の見込みはない。(レスター・R・ブラウンリポートから)
地球規模の問題点を理解する意味でレスター・R・ブラウンリポートは貴重である。全文はエンピツに収録させていただいた。
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Enviro-News from Junko Edahiro
No.1403 (2007.10.27)
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今日はレスター・ブラウン氏の『プランB』からの抜粋の配信を和訳してお届け
します。実践和訳チームが担当してくれました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プランB 地球修復予算
http://www.earthpolicy.org/Books/Seg/PB2ch08_ss7.htm
レスター・R・ブラウン
経済の健全性は、その経済を支える自然の維持システムの健全性と切り離すこと
はできない。世界人口の半分以上が、耕作地、放牧地、森林、漁場に直接依存し
て生計を立てており、さらに多くの人々が、林産業、革製品産業、綿織物業、毛
織物業、食品加工業に従事して生活している。
経済を支える環境というシステムが崩壊状態にあれば、貧困を撲滅しようとする
どんな戦略も成功することはないだろう。例えば耕作地の浸食による収穫高の減
少、地下水位の低下が引き起こす井戸の枯渇、牧草地の砂漠化が招く家畜の減少、
漁場の崩壊、森林減少、気温上昇による作物の生育不良。このような状況下では、
どんなに慎重に策定された貧困撲滅プログラムがどんなにうまく実施されようと、
成功の見込みはない。
地球を修復するには、膨大な労力と費用のかかる国際的な取り組みが必要となる。
それは、戦争で荒廃した欧州や日本の復興に一役買ったとしてしばしば引き合い
に出されるマーシャルプランよりもさらに大規模で困難なものになるだろう。
さらにその取り組みは、戦時下並みのスピードで着手されねばならない。そうし
なければ、自然の限界を踏み越え、その最終期限をも無視したかつての古代文明
がたどった運命と同じように、環境破壊が結果的に経済的衰退につながってしま
う。
地球上に森林を再生させ、表土を保護し、牧草地や漁場を回復し、地下水位を安
定させ、生物多様性を守るには、どれほどのコストがかかるのだろうか。およそ
の額を見積もることは可能である。データや情報が不足している場合には、仮説
によって補う。最終目的は、地球修復に必要な予算の正確な一連の数値を得るこ
とではなく、妥当な見積もり額を知ることなのだ。
北半球の先進国では、森林面積がすでに拡大しつつあるため森林再生にかかる費
用を算出する際に重点を置くのは、発展途上国である。こうした国々の増大する
薪の需要を満たすためには、約5,500万ヘクタールの植林地が必要になり、土壌
を固定し、水文学的に安定した状態を取り戻すには、発展途上国の何千もの分水
界に位置する約1億ヘクタールの土地がさらに必要になるだろう。これらが重複
する部分もあると考え、必要な土地の広さの合計を1億5,500万ヘクタールでは
なく、1億5,000万ヘクタールとする。これに加えて、材木、紙などその他の林
産物を生産するために、新たに3,000万ヘクタールの土地が必要となる。
こうして植林する土地のうち、大規模な植林地の占める割合はごくわずかとなる
であろう。むしろ、人の住む集落の周辺や、農場の境界線沿い、道路沿い、狭い
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10月30日(火)
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