ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■レスター・R・ブラウンの論考(2)
レスター・R・ブラウンの論考(2)を引用させていただきます。穀物争奪戦は見方によって、一つの恐怖です。自動車を利用する8億人が、飢餓に苦しむ20億人人の食料を奪う構図ともいえます。レスター・R・ブラウンの論考(1)が好評でしたので
(2)もここに全文を引用いたします。
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Enviro-News from Junko Edahiroから

No. 1297 (2007.03.01)

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前々号で、レスター・ブラウン氏のアースポリシー研究所から「穀物争奪戦:ス-パーマーケットとガソリンスタンドの戦い」をお届けしました。この記事は、去年の夏に出されたものですが、それから半年ほどたって、状況はどうなっているのか? 今年1月に出された最新情報をお届けします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

自動車燃料用穀物の需要に対する甘すぎる見積り
世界は穀物の歴史的な高騰に直面するのか?
                
レスター・R・ブラウン
http://www.earth-policy.org/Updates/2007/Update63.htm


原油が高騰した2005年後半以後、燃料用エタノール精製工場への投資が急激に増えている。しかし、業界の変化があまりにも急激なため、データ収集が追いついていない。現在建設中のエタノール工場数を十分につかめていないため、エタノール工場が必要とする穀物量がかなり少なく見積もられている。農家、家畜業者、食品加工業者、エタノール投資家、穀物輸入国は、不十分なデータをもとに判断を下しているのだ。

トウモロコシの2008年の収穫量のうち、エタノール工場に必要なのは6,000万トンにすぎないと米国農務省(USDA)は予測しているが、アースポリシー研究所(EPI)の推定量は、その2倍以上の1億3,900万トンである。EPIの予測にほぼ間違いがなければ、車と人との間に穀物争奪戦が起こり、世界
の穀物価格が史上最高値に値上がりするだろう。重要な問題は、どこまで穀物価格が値上がりするのか? いつ危機が訪れるのか? そして食物価格の高騰により、世界はどのような影響を受けるのか? ということである。

USDAの見積量が少なかった理由の一つは、発表日が2006年2月だったことにある。原油価格の高騰がエタノール工場への投資に及ぼす影響が明らかになってきたのは、発表日からかなり経ってからであった。しかしもっと重要な問題は、USDAが建設中のエタノール工場のデータを、業界団体の米国再生燃料協会(RFA)ほぼ一社だけに頼っており、そのRFAのデータが業界の動きに追いついていなかったことにある。

一方、EPIが予測の根拠としたのは、米国で建設中のエタノール工場のデータを収集し、公表している4社のデータである。その内の一社は、もっともよく引用されるRFAであるが、その他に、『世界のエタノールとバイオ燃料報告書』を発行しているヨーロッパの調査会社F.O.リヒト、『エタノール生産者マガジン』を発行しているBBIインターナショナル、『エタノール・トゥデイ』を発行しているアメリカ・エタノール連盟(ACE)のデータも利用した。

残念ながら、RFA、BBI、ACEによる建設中のエタノール工場のリストは、どれも完全ではない。あるリストには載っているが、他のリストには載っていない工場がいくつかあった。EPIは、この3社のリストとF.O.リヒトの隔週報告書を元に、より精度の高いマスターリストを作成した。例えば、RFAのリストでは建設中の工場数は62だが、EPIのリストでは79である。(EPIのリストは下記のページで閲覧可能。リストをさらに充実させるために、新たな情報をお待ちしています。
www.earthpolicy.org/Updates/2007/Update63_data.htm.)


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